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完成度1000%!実写版ゴールデンカムイ観てきました

※冒頭は物語に触れるネタバレなし

2023/1/19、実写版のゴールデンカムイが公開しました。
この日がずっと楽しみで、そして怖かった。
最終話直前に実写版決定が発表され約2年間。怯えに怯えた2年間。元々実写映画のターゲット層は原作ファンでなく、俳優ファンのライト層だという偏見もあり、発表当初、期待感はなかった。それでも大好きな作品だと思うと無視もできず心から消えずにいた。

事前に映画館でもらっていたチラシ

キャスト決まり、ファン同士でも意見が割れてギスギスしていた。私の入っていたLINEのオープンチャットでも賛否両論で苦しくなって抜けた。
その後原作者の「自分は主演の山崎賢人さんの味方です」という言葉を信じてみようと思い、少しずつ公開される予告や監督のコメントで、原作をどれだけ大切にしているか知り、少しずつ楽しみになった映画。

これだけ長い間一つの映画について考えたことは今までなかった。ここまで好きな漫画が実写化したこともなかった。
公開直前には体調を崩し病院にも行った。不安と緊張によるものかと思ったら、普通に息子から移った風邪だったけど(笑)

映画を観た後に、体調崩す可能性もあったから、1日有給をとった。夫には信じられない目で見られたけど、夫の協力なしには映画を観れなかったので、本当に感謝しかない。

そして朝一、息子と夫が寝ている間に家を出て、観てきました。はじめてのIMAX。

はぁ、本当に、死ぬかと思った。
結論から言うと、すっごくよかった。朝イチでみて、お昼を食べに家に帰り、午後にもう一回みた。一日に二回も同じ映画を観たのは人生で初めてだ。そのくらい心が痺れた。

映画チケット


「もうこの人以外考えられない」と思うくらいに、それぞれの俳優さんが役にピッタリハマっていた。ストーリーは改編もあったが、短い尺に収めるために最良の選択だったように思える。原作者が提案した改変もあったようだ。(詳細は各エピソード感想に記載)
とにかく原作ファンの監督さんの強い気持ちがてんこ盛り。愛しか感じなかった。

また、漫画やアニメでの表現に限界のある奥行きを感じられた。日露戦争の二百三高地、街の看板、今にも雪崩れそうな雪山、凍えるような川…映像の枠の中を見守るのではなく、自分がその場にいるかのような臨場感は実写映画ならではだと思う。
小樽の街並みはおそらく北海道開拓村で撮影したと思われるが、それにプラス映画のセットも付け加えている。一体いくらかかったのだろうか、と不安になるくらい私の行ったことのある北海道開拓村ではなかった。
また余談すぎるけど、4期エンディングに使われていた広告も登場し、「これ進研ゼミでみたやつや!」となった。


そして、私が実写化で起こりうるであろう不安がすべて潰されていた。

「杉元の筋肉」「月島の身長」「アシリパの年齢」「アシリパの変顔」「白石の特異体質」「クマのCG」「戦闘アクションシーン」「北海道の雪」「アイヌ」「日露戦争の描写」「軍曹の完成度」「桜鍋」「原作の改変展開」などなど…
全てに文句なし。もはや想像を超える出来栄えで画面を見ながら言葉を失った。真冬なのに、手は汗でべとべとするくらい興奮した。

全てに対して細かく説明をしたいのだが、まず特に感動したのは日露戦争の描写、二百三高地攻略戦。
私はゴールデンカムイのせいで日露戦争に対する知識が無駄にあり、そのせいで二次創作を読んでいても突っ込みたくてソワソワしてしまう最悪な現象が日々起こる。だから日露戦争がどうなるか、すっごく怖かった。しかしその心配は開始1秒で払拭された。

初っ端から草木も生えぬ満州の大地、塹壕で整列する兵士たち、突撃の喇叭の音、砲弾が地面の弾ける音、敵も味方も分からない血の雨、ここは映画館ではなくて、戦場?…気付くと恐怖で泣いていた。IMAXの力も大きいと思う。選べるなら圧倒的な迫力を誇るIMAXをお勧めする。

続いて印象に残っているのは杉元の身体だ。原作同様に調査のために銭湯で入浴するシーンがある。ここで杉元は全裸になるが、とにかくイイ身体だった。山崎賢人さんは撮影のために10キロ増やしたと言うが、脂肪ではなく、確実に筋肉になっていた。
山崎賢人さんの筋肉、本当にすごかった。雑誌で原作者が「筋肉に満足した」とコメントしていたけど、私も満足しました。
ちなみにこの入浴シーン、原作でも帽子は取ってるんだけど、映画では原作者からは取らないように指示があったとか。しかし違和感があるから結局取ったとのこと(笑)

ざっくりした所感はこんな感じで、ここからはネタバレを含む、各エピソードの感想。


各エピソードの感想

二百三高地

冒頭でも書いた感動シーン!!
原作では数ページで終わった戦闘シーンだったけど、映画では、想像の10倍長かった。そしてダイナミックだった。
杉元がロシア兵の塹壕に飛び込みまさに「鬼神のように」戦ってる間に、近くに砲弾が命中し、兵士に埋もれ死んだかのように思えるシーンがあった。その死体を乱雑にかきわけ、這い出て「俺は不死身の杉元だ!」と叫ぶシーンには鳥肌が立つ。一見これは漫画的なセリフなのだが、まさに不死身な描写が詰め込まれていて説得力しかなかった。
そして説得力を持たせるのに重要な、この忠実すぎるセット組むのに、人を集めるのに、衣装を準備するのにどれだけ時間かかったのか…不安になるくらいの完成度。明治時代にタイムスリップしで撮影したのかと思った。
戦争映画「二百三高地」レベル、いやそれ以上とも思えるような大迫力だ。
パンフによると4日で終わらすはずが、10日間かかったとか。それも納得のクオリティだったね…

そして原作よりも歴史や軍事監修ががっつり入っていることは知っていたが、想像以上だった。
山崎賢人さんが軍事演習の練習もしたとコメントしていが、まさ、それが生きていた。
銃の構え方、塹壕での待機の仕方、突撃命令の刀の向き、ラッパの音、日露兵が乱れ、手投弾の投げ合い、お互いの屍を超えて敵陣地へ進む姿、鉄格子にぶら下がる死体、砲弾による耳鳴り……
えっと、これは戦争映画ですか?

喇叭は軍事法事研究会の方が実際に吹奏したとか!すばらしすぎる…

二百三高地のシーンだけで10分くらいあるのではないだろうか。時間を見ていないからわからないが、このシーンだけで、ゴールデンカムイの実写化は成功だと確信した。
杉元の顔の傷は原作では最初からついていたが、映画では最初は傷のない綺麗な顔で、戦うことでサの傷がついたという物語になっていた。オリジナル展開だったがとても良かった。
尾形が狙撃しているシーンもあったような。これに関してはちょっと自信ないけど(笑)
ビジュアルブックを見ると、27連隊を先導している将校も鶴見中尉のような…しかしこちらも自信がない(笑)
ロシア兵の痛そうな顔は原作にあったかな?感情移入必須のシーンだった。

また予告の時点で「軍服が綺麗すぎる」という批判があったが、その心配は無用。ドロドロです。顔も体も服も何もかもが。それで観るのを渋ってる方は心配ありません。山崎賢人さん、アリも食べてくれてありがとう。

北海道、砂金取り

戦場が終わると、そこから北海道編。後藤の演技が良すぎた。「1人の男がぶんどった」のセリフは予告で何度も聞いていたが、映画で聞いても痺れた。後藤に「撃ってみろよ」て脅す杉元佐一、オラオラしてて、ときめいた。お上品な顔をしている山崎賢人さんはこんな顔もできるんだ…
死んだ後藤は、青白すぎて心配になった。雪に埋まってるし。ここまでやるのね、この映画は…

クマ

クマについて、原作者も山崎賢人さんもCGは心配ないと事前にコメントしていたが、本当に心配なかった。
クマ怖すぎる。近い、デカい、マジで死ぬ。このリアルさはアニメや漫画では味わえないと思った。
Xが2024/1/18から実装したハッシュタグにクマがついていたのが納得。この映画はクマ映画だわ。人と人の戦闘シーンもリアルで怖いが、クマには負ける。クマがすごすぎる。

Xのゴールデンカムイのハッシュタグ

クマがすごすぎるので、その下に入り込み戦う杉元や洞穴に飛び込む杉元の勇敢さが際立っていた。
アチャしかできなかったことを杉元も実現する。改めてこのシーンはアシリパが杉元に父性を感じる瞬間だったのではないだろうか。

玉井伍長たち

杉元が洞穴に飛び込むシーンを玉井伍長は「見苦しい」と言っていたが、逆なんだよなあこれが…(オタクのドヤ顔)
この見苦しいの言い方も良かった。原作の「撃とう撃とう」も聞けて良かった。この3人+谷垣はスキーシーンがあったのだが、これもカッコよかった。山から双眼鏡で杉リパを見つけた後にスマートに降りてくる兵士カッコよすぎ。予告でスキーシーンがあるのは知っていたが想像以上!!

クマvs玉井、岡田、野間戦は杉元目線で洞穴から見守る演出も良かったな。野間はクマ語りが結構カットされていたのでどんまい…洞穴から出てきて3人の死体を見ても動じない杉元の演技もよかった。

レタラ

クマといえばエゾオオカミのレタラ、彼も登場した。出ないと思ってたから嬉しい。こちらもすっごくリアル。レタラをヨシヨシするシーン、桜鍋を分けるシーンがなかったのは残念だったけど。
こぐまも二頭出てきた。杉元が着物に入れてあげるこぐまは思ってたよりもとっても小さくて可愛かった。アシリパさんとのやりとりもよかったよね。このこぐまを山崎賢人さんがパンフで可愛いと言ってたのもきゅんです。

白石、極寒の川

白石の初登場シーンがもう1人の囚人と同時なのは驚いた。でもうまくまとまっていて、今後の展開とも齟齬がなくて違和感なく観ることができた。もう1人の囚人は顔が原作と似すぎなんよ。もはやモデルか疑うレベル。
白石の演技について、俳優の矢本悠馬さんは色々工夫して拘っていたようだが、それが良く作用したように思える。博打好きのコミカルな原作の白石がそのまま飛び出してきたようだ。
杉元を助けるために屋根に登って確認する白石も、熊の油を塗り、ぬるっと侵入する白石も、兵士に化ける白石も、全部私の知ってる白石だった。
矢本悠馬さんは白石役が決まった次の週にジムに行ったらしいが、まさに白石らしい体だった。
vs牛山戦では、戸惑い、そして笑いながら逃げる演技がとても刺さった。

個人的に屋根からすとんと降りるシーンが気になった。2メートルとか距離あるよね?これはCGではないよね?脱獄王だから余裕ってわけ?

杉元が尾形と戦闘後に白石と川に落ちるシーン、川に落ちるまでに雪だるまをぶつけたり、お尻で滑ったりしながら逃げるのが、兵士同士の戦いとは異なりコミカルで面白かった。杉元vs玉井伍長たちの緊迫した雰囲気とは全然違ったな。これも白石の実力か…

川での撮影は−11度の中、実際に入って撮影したとインタビューで答えていた。
入らないという選択肢もある中、仲の良い山崎賢人さんと入ると決めて…そして後悔したとか(笑)
氷が張っていたから、わざわざ氷を割って撮影したらしく、寒さは想像を超えると。ブルブル震えていたのは演技なのかそのままなのか、もはやわからなかった(笑)火がついた時の2人の喜び具合も演技には見えないほどだった(笑)

杉元vs尾形

予告で何度も観たvs尾形のシーン。「手に負えん、片腕だけに」はカットされていた。貴重な尾形のギャグシーンが…(涙)お互いの所属を話す時の空気が緩む演技が良かった。今は敵だけど同じ日露戦争で生き残った仲間なんよね。
何かの雑誌を買ったら眞栄田郷敦さんの写真が載っていて、その時からもう尾形にしか見えなくなっていたので、そこに関する違和感はなかった。銃をカッコよく使いこなせる演技を心がけたとのことで、それが反映されていた。カッコよかった。あらゆる演技が神経質雰囲気が出てて尾形っぽかったな。
鶴見中尉の手を握り、ふじみと書くシーンはサービスシーンなのだろうか。あれにはちょっとドキッとした。原作のアニメOPでも使われた例のポーズもしてくれてここはクスッときた。再現度高いよ。
原作同様に川に落ちてしまったけど、思ったより小川だった。発見された川は結構大きかったからそのまま流されたってことなんかな。

鶴見中尉と和田大尉

カットしても良いような和田大尉のシーン…入ってて良かった!!脳汁を拭くシーンに指をちぎるシーン、鶴見中尉の狂気が現れていたね。ここだけではないけど、馬にまたがる鶴見中尉かっこいいなあ。玉木宏は意図的に狂気を意識してたらしいけど、伝わってきました。すごく。

月島軍曹もハマってた。鼻の再現はあえてしなかったらしいけど十分。帽子から覗く鋭い眼光は月島軍曹そのものでした。
工藤阿須加さんは時によって声が高くなるから意識して低くしていたらしいが、その甲斐あってか違和感は全くなし。セリフが少なかったからかな。身長が高い件に関しては全く気にならなかった。もっと活躍してるところ見たい。

コタン

クマとの戦闘シーンは怒涛だったのもあって、コタンのシーンは箸休めというか落ち着いて観れた。
フチやオソマとのやり取りもよかった。フチ役の大方斐紗子さんの優しいおばあちゃんの演技、日本語でなくても伝わってきた。大叔父は実際にアイヌの血を引く秋辺デポさん、私からいうことはなし。
帽子を頑なに取らない杉元だがフチが挨拶のために鉢巻を取ると、それに合わせるために取っていて、そのシーンはカットされなくて良かったな。
耳長お化け、カジカ収穫のシーンはカットされていた。耳長おばけは偽コタン皆殺し回で効いてくるエピソードだけど、続編があった場合でも飛ばすんだろうな。アニメでも飛ばしてたし…
※コタンで食べた食べ物についての記載は「ヒンナ」にて。

土方の陽動作戦(vs鶴見中尉)

小樽の街での戦闘シーン、かなりよかった。白石の「なに!?なにぃ!?」はアドリブなんかな?視聴者も同じ気持ちだと思う。大きな目的のない白石は一番視聴者目線に近いね。白石役の矢本悠馬さんも大きな目的のある陣営とは異なる位置のキャラだから気を負わない感じの演技を心がけていたらしいが、それが効いていて見事にハマっていた。

土方が帽子を触るのを合図に銀行が爆破されるシーン良かったな。原作と同じなんだけど、よりカッコつけてたというか(笑)馬にまたがる土方も、長いブーツを光らせ小樽を闊歩する土方もよかった。舘ひろしさんがハマってた。
銀行の金庫も原作では細かく描かれていなかったけど、実写版はバッチリ引き出しまで用意されてた。こういう細かいセットにオタクは喜んじゃうわけよ。
銀行は小樽のお土産屋さんだと思ったんだけど、撮影場所は違うみたい。どこなのか気になるわ。
鶴見中尉が珍しく慌てて窓を開くシーンよかった。優雅で余裕があり、突然暴力的になる鶴見中尉が慌てるなんてレアだ。イイ。


杉元vs二階堂、はらわた盗難後のソリ

原作とは構成が異なり、土方の銀行強盗(陽動作戦)の後に鶴見中尉の杉元勧誘が始まる。
蕎麦屋→第七師団の根城→ソリ…と今作は杉元と二階堂の戦いが多く観れた。特にソリは追加シーンが多かった。
原作だと大した戦闘シーンはないのだが、今回はモブ兵、月島軍曹、二階堂、鶴見中尉と戦い、なんとアシリパまでソリに乗って参戦する。このシーンは1回目観た時トイレに行きたすぎて、「なんでこんなに長いの!?終わらんやん!?」と焦ってあまり集中して観れなかったので、2回目は落ち着いて観れてよかった(笑)
ソリからウマへ飛び移ってたけどこれもスタントではなく山崎賢人さん本人だと思う。改めてすごすぎる。ウマに引きづられるシーンはスタンドなしで初めての経験だと話していたので知っていたけど…

蕎麦屋のアクションは予告でも観れたけど、大画面だとまた違う。投げつけられた割り箸の音も軽やか、その後の飛び蹴りは激しい!痛い!やめてぇ!
杉元が椅子に括り付けられたまま回って攻撃するシーンはどこまでCGなのか気になる。

鶴見中尉のろうそくポリポリ

だんご串刺しシーンがあることは知っていたけど、実際にみると感想は変わるね。勢いが怖すぎ
だんごが思ったより大きくて食べるのが大変だったという玉木宏さんのコメントを思い出して深呼吸深呼吸…
そして熊の刺青ってなんですか?これは山崎賢人さんのアドリブでしょうか?(笑)

鶴見中尉が戦場で杉元の戦いぶりを見たことがあると話し、回想が始まる。回想シーンではまだ怪我をする前の鶴見中尉が単身でロシア兵と肉弾戦する杉元の姿を見ている。このシーンは原作ではなく、鶴見中尉のホラかとすら思えていたが、事実だったことをまさかの実写映画で知った(笑)脚本は原作者もチェックしているとのことでほぼ確実だと思う。

それと金貨が出てきてびっくりした。金貨は原作だと海賊が見せてくるもので、かなり後半に登場する。原作者があえて先に登場させたシーンがあるとコメントしていたがこれもその一つだと思う。アヘンの話も杉元に話したことないはずだ。これは本気の勧誘を裏付けるために追加したのだろうか。

杉元の過去回想(梅子、寅次)

アシリパと仲直りする時に思いっきり過去編をねしこんできた。原作とは少し違うけど、構成としては完璧だと思った。
本当に燃やしたという杉元の実家のシーン、実際に杉元が家に火をつけているシーンがありゾッとした。木の柱や服ではなく、遺体、おそらく自分の父親に火をつけている。こんな生々しいシーンは原作にない。梅子役の高畑充希さんの演技もとてもよくて、佐一ちゃんへの愛が画面から溢れていたね。彼女の恋愛の演技はピカイチですわ…
あと復員した佐一と梅子の体格差よ。元々身長差があるとはいえ、より杉元の筋肉が目立っていた。胸筋…これはカッコ良すぎる…
ビジュアルブックにこのシーンの写真が載っていたが、拡大してポスターにしたい。

家を焼いてから一年経過し故郷に戻ったが、寅次と結婚していた梅子。切ない気持ちを隠しながら「結婚おめでとう」と伝える山崎賢人さんの演技良すぎた。てかイケメンすぎるこの人(今さら)長髪でも短髪でも似合うね。色んな顔を見せてくれてありがとう!

そして激昂する寅次を背負い投げ。これは原作だとかなり後半に登場するシーンなので、原作者のいう「あえて」のシーンだと思われる。漫画をリアタイで読んでいた私としては、後からとんでもない事実(佐一を背負い投げできたことのない寅次が、戦場では佐一を背負い投げすることに成功し、ロシア兵の手投げ弾の自爆から遠ざけた)がわかり泣いてしまったので、最初から分かる方がショックは小さいかもしれない。

ヒンナ(グルメについて)

そしてそして、桜鍋のシーン!!
私が一番不安だったの!!
杉元とアシリパがオソマ(みそ)を使った桜鍋を食べることで仲直りするシーンは絶対に欠かせないと思っていて!でも時間的にカットされる気もしていたから、最後に割り込んでくれて良かった!

リスやカワウソを食べるシーンもあった。リスは収穫方法を丁寧に説明していて、白石と囚人を捕まえる伏線を原作同様に回収してて素晴らしかった。

カワウソの顔を食べるシーンよかったな。山崎賢人さんのナチュラルな変顔たまんねえ(すっかりファン)

パンフにそれぞれのレシピが書いてあったけど、リスもカワウソも入手が厳しすぎて桜鍋しかできないんだわ…作中では実際に動物の肉を使って調理してたのかな…気になるけどどこにも書いてないね。

【1/22追記】ビジュアルブックに実際の動物(リス、カワウソ)は使っていないと記載がありました。

続編について

最後ドドドドーーンと新キャスト登場して動揺した。二瓶、辺見、家永、インカラマッ、キロランケまで…もっといたかな?覚えてないくらい。キャスト見ればわかるかもしれんけど…どうかな…
キングダムの王騎将軍状態だな。ヒットすれば続くのかな。本気で楽しみです。

キャストについて

山崎賢人さん

山崎賢人さん、まずはオファーを受けてくれてありがとうございます。キングダムのオタクが「信は山崎賢人さんしか演じられない」と言っていた意味がわかった。この過激で派手で生と死の境目をいくアクション、山崎賢人さんしかできません。
CGだらけのアクションになったらどうしよ…という不安を解消できたのは山崎賢人さんだったから。
顔がいくら杉元佐一に近くても、これができるのは彼しかいないと思った。
しかし山崎賢人さんはゴールデンカムイのアニメをおそらく見ていない。杉元のアニメ声優、小林親弘さんの演技を取り入れた部分がなかったように感じた。小林親弘さんの戦闘シーンと、日常シーンの声の使い分けはコミカルで、視聴者を惹きつけるが、山崎賢人さんはそこに大きな差はなく、より実写版として違和感ない形で演じられていたと思う。またコミカルさが少ない分、より戦場から戻って来れていない兵士の雰囲気を常に纏っていた。この演技からアニメと実写の違いを強く感じた。

山田杏奈さん

それに対してアシリパ役の山田杏奈さんは漫画もアニメも見ていると思う。アシリパのアニメ声優、白石晴香さんの演技や声にすごく近かった。スタッフには声を褒められたらしいので、スタッフの意向で白石晴香さんに近づけたのかもしれないが、ついつい連想してしまう場面がたくさんあった。
そして変顔…鏡の前で何度も練習したらしく、その甲斐もあってかすごい良い顔をしていた。映画館では笑いも生まれていた。本物のアシリパさんがいた。白目を剥くと鏡で見れないから困ると舞台挨拶か何かで話していて可愛かった(笑)

原作信者の私としてはアシリパ役はアイヌとロシアのハーフでないと不可能だと思っていたが、山田杏奈さんはばっちりハマっていた。山田杏奈さんは身長が低いわけではないが、アシリパのちんまりした感じが出ていた。勇敢なアイヌの狩人でありながらまだ守られるべき少女の雰囲気を纏っていた。なぜ…これが女優の実力なのか?


終わらせ方がわからない!
あ、ブラインドのチャーム、何故か一発で欲しいものが当たった!(小銃の弾)こんな奇跡滅多にない。

映画のグッズ


とりあえず後もう一回は見たいな。一歳児を育児してるとなかなか映画に行けないのがもどかしい。
トットちゃんもカラオケ行こ!も観れてません!

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おわり

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