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(わたしのちそう)もの思う時代の始まり


毎日顔を合わせなければならない友人と

どうやって付き合っていけば良いのか

私は分からなかった。


立っているはずの

座っているはずの

場所に、

私が居るのか分からなかった。


家では、

母親はアルコール中毒になりかけていた。


夜中にお酒が飲みたいと言って、

酒屋の自動販売機まで付いて行く。


一番小さいのだから、と缶ビールを飲んでは、

顔を真っ赤にして
全てを忘れるように眠った。

謝ったり、怒ったり、泣き続けた。


そんな母親を見ては、何度もお酒を飲まないでくれと訴えた。


私は、砂糖中毒になっていた。

アイスの箱を一箱開ける。

祖母から配給されるスナック菓子を何箱も開ける。

お小遣いで買うお菓子。

ひたすら甘いものを食べあさった。

だるくなった身体で一歩も動けなくなったら

私もただ眠り続けた。

満腹になった身体で、全てを忘れていたかった。


夜中に母親と喧嘩をしては、

心の中にある悲しみや怒りをどうしたら良いのか分からず

私は奇声をあげるしかなかった。


父は祖父母の家に逃げ

母親は酒・宗教に逃げ

祖父母は息子(父親)のことは気にかけても

私のことは、気にかけることもない。

自分のことを話せる友達も居ない。


一人だった。

守ってもらえる人

安心できる場所は無かった。

私を誰も守ってくれない。

ひとりぼっちだ、と何度も泣いた。


どこからも救いの手は出てこなかった。

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