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橋本治読書日記

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橋本治全著作通読プロジェクトの進捗の記録や、日常のことなど。橋本治の文章の引用はほぼありません。引用は〈日めくり〉にありますのでそちらをどうぞ。
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2022年12月の記事一覧

〈橋本治読書日記〉自宅待機になったので

〈橋本治読書日記〉自宅待機になったので

『ひらがな日本美術史』全7巻を読破した。

同居家族がコロナ陽性になったので、あっさりと自宅待機になり、否応なく有給消化になった。家族の陽性判明と同時に受けた検査で私は陰性で、今日になっても症状が出ないので、感染は免れたようだ。毎日検査するわけではないので、陽性になった家族がいつから感染していたのかはわからない。自覚症状があって検査で陽性になったときにはもう遅くて、数日前からたぶん感染はしていたの

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橋本治のクリスマス小説〈橋本治読書日記〉

橋本治のクリスマス小説〈橋本治読書日記〉

橋本治の小説のなかでも数少ない(もしかして唯一の)クリスマスの話。タイトルは「おはぎとぼた餅」。

主人公の男子大学生が恋人(と思っている)女の子と一緒にクリスマスの夜を過ごそうとゴージャスなホテルを予約したのに直前にフラれてしまう。

橋本治がクリスマスを“恋人と過ごすロマンチックな日”とステレオタイプに考えているはずはないし、“いかにもなホリデー”に乗じてドラマを起こすことは、あまりにも橋本治

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実朝クンのこと〈橋本治読書日記〉

実朝クンのこと〈橋本治読書日記〉

三谷幸喜脚本による「鎌倉殿の13人」での源実朝は魅力的だった。優しく柔らかく、でも強烈に現代の私たちの共感を呼び得るキャラクターと言える。
現在に続く坂本龍馬のイメージを作ったのは司馬遼太郎の小説だという説もあるけれど、もしかしたらその龍馬のイメージに匹敵するくらい強い印象と人気を得ているのではないか。変な言い方だが、この実朝は長く生きる、と思った。私を含め「鎌倉殿」を熱心に観ている人が今後実朝を

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