#8 家と土地の大きさの最適解
自分たちの理想の暮らしを実現するには、どのくらいの大きさの家・どのくらいの広さの土地が必要なのか。
これ、すごく大事なことなのに、意外と気にせずまずは手当たり次第に土地探ししている方って多いと思います。
そして寝不足になるという…(はい、それは私です)
注文住宅で、家の大きさと土地の広さがなぜ大事か。それは家づくり予算にめちゃくちゃ影響するから。
ただ広ければいいってもんじゃない、というお話です。
◾️土地は広いとそのぶん高くなる
あたりまえのことなんですが、同じ地域で同じ坪単価だったら、土地は広ければ広いほど高くなります。
よほどのお金持ちでない限り、家づくりには予算があるので、土地代が上がれば上がるほど、家(建物建築と外構)にかけられる予算が少なくなっていく…。
そして土地には固定資産税もかかるので、広いとその分だけ多く課税されることにもなります。
(建物にもかかりますが)
だから、家を建てるなら、施主にとっての最適解は「希望の大きさの家が建てられるギリギリの広さの土地」を買う、ということになります。
(あくまで買い手である施主にとってです。不動産会社側からすると、より広くて高い土地を買ってもらったほうが仲介手数料が上がるので、そちらにインセンティブが働きがちです)
では、その土地が自分にとって最適な広さなのかどうか、どうやって判断すべきか。
それには先に家の大きさを決めることが必要です。
◾️家も大きいとそのぶん高くなる
あなたの理想の暮らしには、どのくらいの大きさの家が必要ですか?
なぜか戸建だと、一般的に「4人家族だと30坪(99m²)が平均」みたいに思われてますよね。(いったいこのイメージはどこからきてるのだろう…バブル期?)
この「あたりまえ」、アップデートが必要です!
最近では、数多くの住宅会社・工務店・建築士さんが最新の家づくりの情報発信をしているので、YouTubeなどでちょっと調べてみてください。
最近だと「27坪(89m²)」でも十分って結構言われているのがわかります。むしろコスパがいいサイズとも。
なにをかくそう、わが家の延床面積は26坪(86m²)です。
親世代にこれを言うとびっくりされます。
でもこれが意外にも、全然狭く感じないんです!
本音を言うと、設計打ち合わせの最初の頃は、私も「27坪もなくて本当に大丈夫なのかな…」と不安でした。(私にもいつのまにか刷り込まれていた)
けれど建てた家に実際に1年住んでみて、2階リビングの吹き抜けやウッドデッキがあるおかげなのか、いますごくゆとりがある暮らしができています。収納も十分にあります。
これが設計の力というものなんだと思います。
(設計士さん尊敬してます。そして感謝。)
ここで施主にとっての大事なメリットを一つ。
それは、家をコンパクトにできると、建築コストを大きく抑えられること!
床面積を小さくするのは、一番インパクトがあるコスト削減策と言っても過言ではありません。
◾️設計力があれば、27坪でも全然狭くない
「子どもが生まれて手狭になったから」という理由で、広いおうちへの住み替えを希望している方は多いと思います。(はい、わが家もそうでした)
でも、家づくりには「予算」の制約があります。
土地も建物も、広ければそのぶん高くなります。
家づくり検討中の方・家づくり進行中の方へ。
あなたの「理想の暮らし」には、どのくらいの広さが必要でしょうか。
「最近の住宅は、(設計力があれば)27坪でも狭く感じないらしい」
ぜひこの視点をもって、家づくりのプロに相談してみてください。
家の大きさがみえてくれば、あとは土地の「建蔽率」「容積率」+「庭や駐車場の必要有無※」によって、あなたの最適な土地の大きさが見えてきます。
※庭や駐車場がいるかどうかは、夫婦でライフプランをよくすりあわせておきましょう。
ライフプランについては、この記事に詳細を載せています。
あなたの家づくりが、無事に予算に収まり、充実したものになりますように。
応援しています!
お読みいただきありがとうございました。
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