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相手がいてこそ自分がいる。「人ありき」でいいと思わせてくれたPOOLO LIFE

POOLO LIFE
株式会社TABIPPOが運営する「旅とライフデザイン」をテーマとし、多様な仲間と共に旅と人生を繋げて考え、心から納得できる自己ビジョンとライフデザインの指針を発見する8ヶ月間のコース。

ライフデザインコース|POOLO LIFE

今回、POOLO LIFE6期の卒業生あつかんさんにインタビューをしました。
何かを企画し、人と一緒に取り組むことが好きなあつかんさん。2020年に社会人になったものの、コロナ禍と重なり、新しい人との接点がほとんどないまま3年間を過ごします。

その状況からなぜPOOLO LIFEに入ることを決めたのか。入って見えてきた自分とは。あつかんさんの素顔に迫ります。



「コロナだったから、できなかった」にはしたくない

ーーPOOLO LIFEに入った理由とは。

それは人間関係を広げる何かをしたかったからです。社会人最初の3年は、コロナの影響で新しい人との接点がほぼなく、旅行にも行けなかった。しかしこのまま徐々に気持ちが内向きとなり、新しいことに挑戦せず過ごすことに嫌気を感じ始めました。

ちょうどそのとき、SNS広告でPOOLO LIFEの存在を知りました。直感的に「多分これは悪くない」そう感じたのです。その理由は2つあり、1つめは運営会社を知っていたこと。

TABIPPO.NET

以前旅先の情報を調べる際に、TABIPPOのwebメディアに触れていたため、安心感がありました。2つめは「人と本当に仲良くなれる」と感じたこと。

例えば、学生時代に人と仲良くなりやすいのは、同じ空間で共に長い時間を過ごしたからだと考えます。しかしSNSが発達した昨今、関係性をブロックすることが簡単になりました。このように自分の好き嫌いによって関係性ができてしまうため、関わる人間は自分と似たようなタイプを持った人しかいなくなってしまう。勿体無いと思います。

その点POOLO LIFEは、旅が好きという共通項を持った人たちが集まり、共に考え課題に取組む。だからこそ「必然的に誰とでも仲良くなれるのでは?」と思い、入ることを決めました。

ーーその直感は当たりましたか。

大当たりでした(笑)。全国各地の大学生から40代くらいの、バックグラウンドが異なるさまざまな人たちが参加していました。普段関わることのない人たちと話し合いながら活動をし、関係性を築く。私が求める人間関係を広げる、という目的が果たせるコミュニティでした。

6期のメンバー

私という人間は、人がいてこそ輝くことができる

ーーPOOLO LIFEの活動について教えてください。

「自分のことは、誰かの言語化によって理解していくもの」

これはPOOLO LIFEを通して実感したことです。
8ヶ月は全4タームで分けられ、テーマに沿ってチームで取り組みます。大まかに言うと、第1と第4タームは自己分析と理解。第2と第3タームは、人生を豊かにするというテーマを掲げた活動です。

まず第1タームはストリングスファインダーを見つけ、自分の中にあるwantと向き合いながら自己分析をし、それを発表します。

当時の私は、自分の強みを少し理解していた節がありました。その強みとは、自分のために何かするのではなく、誰かのやりたいことに対して、私が案を出し企画をすること。例えば大学時代は部活の主将を務め、後輩の意見を取りまとめて組織を引っ張ったし、卒業旅行も同期の意見を聞いてタイ旅行を計画し、現地の手配もしました。

ゆえに今後自分のためにやりたいこと=wantが思い浮かばない。そのため発表では強みは提示しつつ、今後のwantは探していくという終わり方にしました。

第2タームは「世界を豊かにする旅を考える」がテーマ。どんな旅を通して、どう人生が豊かになるか。それをチームで意見を出し合いながら考案します。「豊かにする」は、いろいろな角度から考えることができます。初めてやる体験が人生を豊かにする、という考えもあれば、自然と触れる体験が人生を豊かにする、という考えもある。各チーム案を聞き、いろいろな見方があると知るとともに、各々の熱量に感嘆しました

第2タームチーム

第3タームのテーマは「世界を豊かにするアクションについて」。すごく抽象的で難しかったのですが、1番印象的な課題でもあります。

私のチームは、コミュニティについて考えました。理由としては、POOLO LIFEに入ったことで、人との出会いや考えに触れる時間に価値を感じたからこそ、コミュニティをもっと身近にしていきたかったからです。世の中には若干怪しく感じるコミュニティもあったりしますよね? 本当は良いもののはずなのに。その良さが伝わっていない。

しかし情報元が同期の口コミなら心理的安全性も低いでしょうし、それらを共有することで、別のコミュニティに入ってみようという意欲が高くなるのでは?と感じました。それが「知らないことを知れてよかった」「新しい人と接点ができた」といった豊かさをもたらすと思ったのです。

第3ターム発表

ーー同期への信用が既にある状態は、確かに心理的にも新しいコミュニティへ入りやすそうです。

最後のタームは、同期にインタビューをし合いながら、お互いの強みを振り返る作業。第1タームの内容を振り返りつつ、今後の自分の価値観や方向性を再度見つけていきます。

ここまでの活動を通して、未だに今後自分がしたいことが見えていませんでした。そうしたなか、チームメンバーの1人がインタビューで「あつかんは、人ありきだよね」と言ってくれたのです。活動期間中の私の姿を見て、表現してくれたのだと思いますが、それがとてもしっくりきました。

自分主体のwantではないかもしれません。しかし人に喜んでほしいから企画し行動する。それも立派な自分のwantではないでしょうか。おかげで自分自身の人ありきな性格を肯定できるようになっていきました。

ーーPOOLO LIFEに入り、心境の変化はありますか。

それは2つあり、1つめは自分の感性に正直に生きる大切さを知ったこと。2つめは周りの言語化によって自分を肯定してもらい、自信を持てるようになったこと。とくに課題活動以外の同期主催イベントを通じて感じました。

POOLO LIFE6期では、自主イベントが多数立ち上がり開催されました。例えば第1タームのwantに基づき、スカイダイビングをする会やパラグライダーをする会が発足。とくに思い出深いのは「深夜徘徊」という企画です。怪しくはありません(笑)

深夜徘徊

夜10時に東京駅に集合し、日が昇るまで街を散策するという内容です。人がほぼいない夜の街は不気味な静寂さに包まれ、明るい時間帯とはまるで違う空間のようでした。そこをみんなで歩き、月を見上げ、ビルの立ち並ぶ美しさに気づき、足を止め撮影をする。そしてその美しさを同期が次々と言葉にしていく。その姿を見たときに「良いな」と心の底から感じたのです。自分の感性に正直に生きる大切さを教えてもらいました。

私自身も人との交流機会をつくるため、世界の食をみんなで食べに行く世界食の会や、台湾年越し旅行を計画し実行しました。世界食の会を考えたのは、旅行好きが集まった人たちと、ただ飲んで話すだけでは物足りないと思ったからです。そのためバックパッカーや海外旅行をする同期となら、世界の食を囲む方が楽しそうだと思いつきました。タコスとたこ焼きを掛け合わせたタコパもしましたね。

台湾年越し旅行は、「海外で年越ししたい」という言葉を聞き、企画を進めていくと10人ほどが実際に集まってくれました。全員が揃ったのは12月31日の夕方から元旦でしたが、高雄という街で揃って年を越せたのは感慨深かったです。

POOLO LIFEが終わってからは、オンライン上でしか会わなかった同期に、実際に会いに行きました。地元の兵庫県を誰よりも愛する人、自身の名前が国名に入った国に行きたい人、人生の楽しみ方を探している人。彼らの話を聞いていると、各々が自分なりの道を進もうとしているのを知り、同じ人間でも同じではないのだと考えさせられました。

「人ありき」だからこそ、話を聞き企画して行動する自分がいる。みんなの表情や話を聞き、自分を肯定できるようになっていきました。

今の自分を信じて突き進む。誰かの伴走者になりたい

ーー「人ありき」という価値を、今後のビジョンでどう活かしていきたいですか。

明確なビジョンはまだないのですが、自分に正直に従った結果、新しいコミュニティに2つ入りました。それはスラッシュワーカーズとコミュマネゼミです。コミュマネゼミに関しては、学生時代の部活の運営や、POOLO LIFEの経験をきっかけに、さらにコミュニティについて学びたいと思ったのです。

コミュマネゼミ
株式会社TABIPPOが運営する、コミュニティマネージャー育成プログラム。コミュニティマネージャーを目指す人同士が集まり、1人の参加者としてコミュニティを体感しながら運営やマネジメントについて学ぶことができる。

コミュマネゼミ

どんなコミュニティに属しても、良い方向にそれが回るように、周囲を見て適切なアクションを考え実行する。人ありきな性分にぴったりだと思います。しかしPOOLO LIFEに入らなければ、このように突き進んで何かをしようとはなっていなかったかもしれません。ここでの出会いは、たった8ヶ月とは思えないほど濃く、そして自分にとってはいつでも戻れる大切な場所。つまりサードプレイスとなりました。

今でもたくさんの人との出会いがあるので、そのなかで自分のことをもっと知っていき、誰かのために動いていきたいです。コロナ禍で止まっていた人生の歯車が回り始めた。そう思うと、これからの人生がもっと楽しみになりました。


編集後記

POOLO LIFEの活動を通し、自分の在り方を見つけることができたあつかんさん。それは自分が主体ではなく、相手がいてこそ自分がいるという本質。POOLO LIFEというコミュニティに入らなければ、きっとその価値に気づくことはなかったかもしれません。今後どのような人と関わり、人ありきの価値を提供していくのか。そしてどんな企画を考案していくのか。突き進んでいく姿を楽しみにしています。

取材・文/Chisato


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