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台湾で納豆を作ってみた

納豆が食べたい!

私のソウルフードは、《なっとうたま》。

納豆と生卵をかけたご飯。これを実家ではそう呼んでよく食べた。

父がよく言っていた。

「はるかは赤ちゃんの頃、なかなかご飯を食べなかったけど、納豆ご飯をあげてみたら急にぱくぱく食べ始めたんだよなぁ」

そんな生粋の納豆好きの私。

台湾に住んで3年目になるが、スーパーで納豆をよく買う。

日本から輸入されてきた見慣れたパッケージの納豆が、冷蔵ではなく冷凍コーナーに並んでいる。

輸入品なのでどうしてもお高めだ。

だから大事に大事に食べる。

贅沢品だから毎日は食べない。

日本では3パック一気に食べたりする日もあったけど、今は1パック食べるのすらもったいない。

そんな寂しい生活を送っていたのだが・・・。

なぜか最近、Twitterやclubhouseで繋がっている在台日本人の方たちが続々と、納豆作りにチャレンジしている。

そして、みんな口を揃えて「簡単だった」と言うではないか。

昔、クッキングパパで納豆を作る回を読んだ時から、私もいつか作ってみたかった。

背中を押してほしかったのか止めてほしかったのか自分でもよくわからないが、「納豆を作ってみたいな」と仕事中の旦那にLINEをした。

すると、お昼休みに大豆の写真だけが送られてきた。

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「大豆を買ってこい」という意味に取ったらしく、すぐに会社のそばのスーパーで買ってくれたのだ。

これはいよいよ作るしかない。

結論から言うと、私の納豆作りチャレンジは2回失敗して、3回目でようやく成功した。

2回の失敗の原因は、うろ覚えのレシピで作ったこと。

たった4時間の発酵でできると思い込んでいたために、そのまま発酵を待っていれば納豆になったかもしれないものを、失敗したと思い込んでスープにして食べてしまった。

納豆を仕込んだ、失敗した、と逐一ツイートしていたおかげで、「ツイートの時間から推測するに、発酵の時間が短くありませんか?」と指摘してくれた方がいて発覚した。

反省して、3回目はしっかりネットで納豆の作り方をチェックして作った。


7ヶ月の娘にぐずられつつ、納豆を作った工程がこちら。


納豆の作り方


1、大豆を一晩たっぷりの水につけておく(かなり水を吸って大きくなるので、たっぷり!)

2、大豆を柔らかく煮る(あとで固くなるので、自分の好きな納豆の硬さより、少し柔らかめに)。今回は台湾らしく、大同電鍋に水と大豆を入れたボウルを置いてスイッチオン。

3、煮た大豆をザルにあげ(水気に雑菌が繁殖するのでしっかり水を切る)、大豆が熱いうちに納豆菌をまぶす。納豆数粒をぬるま湯にいれて、そのぬるま湯を大豆にかけることで納豆菌をまぶすことができる。納豆自体は入れなくてもいい。私の場合は、市販の納豆パックに少し残しておいた納豆にぬるま湯をかけて、納豆ごとザルの中に入れた。

4、容器に入れて、40度くらいの温度で24時間置いておく(納豆菌は40度前後で一番活発に働く)。発酵に空気が必要なので密封しないこと。蓋の代わりにキッチンペーパーか清潔なふきんで覆う。台湾の夏場なら、エアコンの付いていない部屋に放置でいけるかもしれない。常温で発酵させるなら、発泡スチロールの中に入れて保温するといいらしい。もしくは電鍋やヨーグルトメーカーの保温機能を使う。今回は2パターン試した。1つは、ほんのり温かい飲水器(お湯が出る機械)の上に、市販の納豆パックの空き容器に入れて輪ゴムで閉じたものを放置。もう1つは、ヨーグルトを作る容器にいれて蓋の代わりにキッチンペーパーをかぶせて輪ゴムで止めたものをヨーグルトメーカーに入れ、ヨーグルトメーカーの蓋にキッチンペーパーをかませて空気が入るようにした。

冷蔵庫で寝かせる前のヨーグルトメーカーの中身がこちら。白っぽくなっている!

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5、冷蔵庫で1日寝かせて完成!

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市販の納豆パックのほうは、めんつゆをかけて食べてみた。

市販のものより粘り気が強くて美味しい!


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ヨーグルトメーカーのほうもしっかり糸を引いている。

ヨーグルトを作りたいので、ヨーグルト用の容器から別な容器に移す。

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・・・あれ?下の方は白くなっていない。

味見してみると、粘り気はあるが、水煮大豆の味そのままで、納豆の風味がない。

量が多すぎたせいで、下の方には空気が入りにくく、発酵がうまく進まなかったのか。

冷蔵庫から出して、常温でもう少し発酵を進めてみることに。

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無事に粘り気が強くなり、納豆が完成!

美味しかった〜。

ただし、臭いは市販のものよりもキツい・・・。

冷蔵庫で寝かせると臭いが落ち着くらしいので、冷蔵庫へ。

私が納豆作りで1番不安だったのは、納豆菌だけでなく雑菌も繁殖するのではないか、ということ。

ネット情報だが、納豆は腐ると粘り気がなくなり、水っぽくなるんだとか。

今のところお腹を壊してないので大丈夫だったようだ。

今回作った納豆をタネにしてまた作りたいので、冷凍保存しておこうと思う。

冷凍する時は、ラップにくるんでジップロックに入れて密閉するといいそうだ。

解凍するときは冷蔵庫の中に置いて、解凍するのを待つ。

レンジでチンすると臭くなり、体に良いナットウキナーゼも死んでしまうそうなので要注意。

ちなみに、納豆作りで欠かせないのは納豆菌だが、ハーブからも納豆菌が取れるんだとか。

煮た大豆に、ミントや九層塔(台湾でよく見かけるハーブの一種)を入れて作っている方もいる。

いつかハーブ納豆にもチャレンジしたい!




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