読書人間📚『九月姫とウグイス』サマセット・モーム / 児童文学・絵本
『九月姫とウグイス』サマセット・モーム /児童文学・絵本
1922年 発表
1954年12月 第一刷発行
2020年8月 第二十四刷発行
サマセット・モーム、唯一の童話。児童文学作品。
見つけてしまいました。武井武雄さんによる絵と、光吉夏弥さんの訳で岩波書店から発行されています。
ですが、お姫さまは考えることができ、更に幸せになれるのです。その逆、お姉様方は一人残らず醜い人になってしまう。
クセの強い父。己を諌めるでなし、子を産みすぎる妻の首をはねようと考える父の側で捻くれて育つ娘たち。今どきに言うなら毒親。その毒親と、捻くれた姉たちの中で育つ、優しい九月姫の葛藤。
子供たちに寄せた作品でしょうか。モームが何を思い、誰に向けて書いた作品なのか、また同性愛者のモームが誰を慕い描いた作品なのか思いを巡らせます。
独特の世界観です。西洋ではなく東洋のおはなし。武井武雄さんの絵が、更に特別な雰囲気を創り出します。
モーム好きな方には、とっておきの作品になるかと思います。是非に。
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