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はじめましてサンカノゴイ 鳥見散歩<W湿地編> 2/3話 2024年4月

  鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとW湿地に行きました。

 お目当ての珍鳥が出たのでモカさんが教えてくれました。
 「動き始めたよ」

 ゆっくりとした動き、見事な保護色。
 忍び足が得意な忍者のようでした。

 葦の茂みの奥に行ってしまい、気配が消えました。

サンカノゴイ

伏せるつもりだったのですが
載せてもいいと連絡がありました(*'▽'*)ノ

 立ち去る前に教えてくれたカメラマンに声をかけました。
 「おかげさまで会えました」
 「ありがとうございました」

 そのカメラマンは「そりゃあ、よかった」と言ってくれました。

 私たちは珍鳥に会えるかもしれない第2ポイントを教えてもらっていました。
 第2ポイント近くの川で水鳥を見ようということになりました。

 第2ポイントを通過すると車が2台待機していました。
 一台は二人連れ、もう一台は斜めにカメラを向けていて後ろ姿で顔が見えませんでした。

 「待っている人がいるね」

 邪魔にならないようにそっと通過し、その先の川に行きました。

 その道の先でUターンし、適当なところで車を停めました。
 川幅が広くなっていて、浅瀬に水鳥が集まっています。

 「小さい子がいるね」

 浅瀬をちょこちょこしているのはコチドリでした。

 「シギみたいなのがいる」

 これは遠くて判断に自信がありません。
 シギはみなそっくりなのです。

真ん中より少し右にコチドリ(夏鳥)
シギ類

 また違う1羽が舞い降りてきて水辺で休みました。

 「ツルシギ」

 くちばしの下の赤い色はツルシギでいいと思うのですが、残念ながら冬羽でした。
 夏羽の黒いツルシギだったら私は大感激したかも。

くちばしの下が赤いのは
ツルシギ(冬羽)でいいと思う

 カモ類はハシビロガモが多く、オオバンやコガモが見られました。

ハシビロガモ
真ん中にオオバン
後ろに見えるのはコガモ

 モカさんが猛禽類を見つけました。

 「チョウゲンボウ?」
 「目の下に黒い筋がこう入っている」

 見えている鳥の特徴を教えてくれました。

 「しっぽが長かったらチョウゲンボウ、短かったらコチョウゲンボウ」

 改めて見るとしっぽが長かったのでチョウゲンボウだと思いました。 

チョウゲンボウ

 川で鳥見を楽しんで車を移動させました。

 モカさんが珍鳥の第2ポイントも見ていこうと話したので車を停めました。

 そこで電話の着信が。
 見てみると珍鳥の情報主、Oさんからでした。

 Oさんは「まだW湿地にいる?」と聞いてきました。

 「さっき第2ポイントで見ていたら珍鳥がたくさん出た」
 「元気な様子だったからまだ出ると思う」

 Oさん、帰宅途中なのに電話をくれて、第2ポイントをすごく勧めてくれました。

 私はモカさんに言いました。
 「さっき、車内でカメラを斜めに構えていた人、知り合いだったみたい」

 「気付かなかったの?」
 「うん」
 「・・・」

 第2ポイントで珍鳥を待つことにしました。

 Oさんの言ったとおり、近くに珍鳥が出てくれました。

サンカノゴイ

3につづく。


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