はじめまして、カオグロガビチョウ 鳥見散歩<W湿地編> 3/3話 2024年4月
鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとW湿地に行きました。
後半は第2ポイントで珍鳥を待ちました。
教えてもらったとおり、わりと近くに珍鳥が出てくれたのでした。
珍鳥サンカノゴイはそろりそろりと歩きました。
歩くときはゆっくりなのに、シュッと首を一瞬だけ伸ばした後、くちばしに魚が挟まっていました。
「ドジョウ?」
残念ながら私の位置からは葦が邪魔でよく見えません。
「サンカノゴイちゃん、そのドジョウをくわえたままこっちを見ておくれ」
しかし、珍鳥は振り向くことなく、あっという間に獲物を飲み込んでしまったのでした。
「あ~!」
私は小さく悲鳴をあげ、モカさんは隣でププーと吹き出しました。
モカさん、そこは笑うところじゃないのよ。
後で見せてもらったらモカさんはすごくいい写真を撮っていました。
こんな感じで珍鳥サンカノゴイを楽しみました。
モカさんともう一箇所、行ってみたいと話していた場所があり、次はそちらに移動しました。
駐車場に車を止めると、聞き慣れない鳥の鳴き声がしました。
モカさんが声の主を突き止めて「そこにガングロ」と教えてくれました。
ところが、そこにいたのは私が見たことない鳥だったのです。
「えぇっ」
モカさんはすぐ正体が分かったみたいで
「カオグロガビチョウ」
と、名前を当てました。
「初めて見た・・・」
驚きすぎて固まる私。
後で外来鳥ハンドブックで調べましたが、本当にカオグロガビチョウでした。
時刻は夕方、急いで最後のポイントを目指します。
野原を通ったら、モカさんに「靴が濡れる」と不評でした。
目的の林にたどり着きました。
そして鳥の糞がたくさん着いている木を探し出しました。
「この木」
その木を見上げて主を探しました。
葉の茂った奥に茶色いふかふかした羽毛。
私が見つけてモカさんに駆け寄ったのと、モカさんが見つけたのがほぼ同時でした。
トラフズクです。
しかし、それは動きませんでした。
モカさんは他にもいないか探し始めました。
モカさんは動いている子を見つけて動画に撮っていました。
私も教えてもらって写真に撮りましたが、その子はすぐに寝てしまいました。
モカさんは他にも次々見つけ出し
「少なくとも4羽はいるね」
満足そうに言いました。
こんな感じでW湿地での鳥見を楽しんできました。
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