鳥見散歩<T沼編>3/4話 2023年2月 カラスのたからもの
鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとT沼へ鳥見に行き、私たちは左回りルートで歩き始めました。
弁天様を回って、沼の周囲を歩き始めました。
先ほど見たジョビ子さんと思われる小鳥が来てしっぽをぴるるとふるわせました。
ハシブトガラスが何か丸いものをくわえていました。
別のカラスが横取りしようとするのを守っていました。
「貝みたいなものを持っているね」
「なんだろう」
じっくり見ようと私たちが近寄ったら、カラスはくわえて飛んでいきました。
「逃げていったよ」
「大事なものだったんだねぇ」
もう少し進むと、藪の濃い場所に出ました。
モカさんが鳥を見つけて「いた」と言います。
私は飛んで逃げるシルエットだけ目撃しました。
モカさんが言うには
「シロハラ」
「恋が始まりそうだった……すごく近かった」
シロハラが2羽いたようでした。
シロハラが主演する恋愛ドラマができそうだと思いながらモカさんの話を聞きました。
少し歩くと開けた場所に出ました。
沼の岸が草原みたいになっていました。
さっそく鳥を見つけたので見てみるとムクドリの群れでした。
「ムクか……」
少々ガッカリする私たち。
しばらくきれいに整備された遊歩道が続いて、モズ、ツグミ、エナガ、ホオジロなどを見つけました。
鳥に見とれて足元を見ていないモカさん、小動物の排泄物が落ちているのに気づいていない様子なので、慌てて腕を引っ張りました。
「足元にフンが……!」
「うわ、……気づいてなかった」
モカさんがうっかり踏まなくてよかったです。
前に来たときにタシギを見つけた場所へモカさんを案内したのですが、今日はご不在でした。
上空を猛禽類が飛びました。
おなかが茶色いのでノスリだと思われます。
獲物を見つけたようで、何かを狙いながら足を下にして急滑降しました。
ノスリが舞い降りた場所を探しましたが、深い藪になっていて見つかりませんでした。
3につづく。
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