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わくわく野鳥博レポート2

 バード川上こと、鳥類学者の川上和人先生のおもしろミニ講座が始まりました。

 ここから始まるレポートは、川上先生の講演をメモ書きし、清書したものです。
 完璧にはメモできていないことをご了承ください。

川上和人先生

 「ニワトリが先か、卵が先か」
 ニワトリは赤色家禽だけでなく、灰色家禽などの血が混じっているそうです。
 逃げても見つけやすいなどの理由で白い家禽が選ばれて白くなっていったと思われるそうです。

 弥生時代や古墳時代の遺跡で出てきた鳥を見ると、オスの骨ばかりだそうです。
 たぶん鳴き声を楽しむために飼っていたのだと思われますということでした。

 8月に著書が発売になったそうです。
 「表紙は鮫がいいと言ったらわがままを聞いてくれて、南硫黄島を鮫に見立てて、鮫に襲われる僕」

 ここでスタッフのひるねさんがエプロンを取り出してきました。
 バード先生のズボンが同じような色で
 「保護色みたい」
 同じ色の三角巾を頭に付けました。
 バード先生は結ぶのがうまくないので後ろはあまり撮らないようにと言っていました。

 ひるねさんは感動した様子で
 「私、川上先生の大ファンで!」
 「女性の皆さま、心を強く持ってくださいね」

 こんな感じで整いました。

 バード先生は
 「まず、外見から見ていきます」
 鳥肌という、羽毛の跡がぶつぶつ。
 胸の真ん中など、羽毛の生えていない所にはぶつぶつが無いそうです。

 バード先生はカラスの頭骨をニワトリの頭の隣に置きました。
 「カラスは500から700グラム」
 「ニワトリは3キロ」
 「鳥の体の大きさを不思議に思ってもらえればと思います」

 体に対して頭が小さいのは古い時代の鳥の特徴だそうです。
 カラスなどのスズメ目は頭が大きくなる進化をしているタイプだそうです。

 次に足を見ました。
 「爪がまっすぐになっている」 
 「地上を歩くタイプが、爪がまっすぐになる」

 「足を見ると地上を歩いていたことが分かる、頭が小さくて古い進化系だなと思う」 

 さっそく解体に入りました。
 丸鶏の胸の上にはさみを走らせます。

 最初に出てきたのは胸肉です。
 スーパーなどで並んでいる見慣れた色と形です。
 「これは偶然ポケットに入っていたハトの胸肉」
 バード先生が袋入りの赤い肉を隣に置きました。
 レバーみたいな色をしています。

 「スズメやカラスは赤い色の筋肉を持っていて、赤い色素はヘモグロビン」
 「酸素と結びついている」
 空を飛ぶために酸素が必要で、飛ぶ鳥は赤い色の胸肉をしている、キジなどの飛ぶ必要が無い鳥は白い胸肉をしているとのこと。

 「翼を見ていきたいと思います」
 翼を指して「肩、肘、手首」と説明していくバード先生。
 「背中の腱を切ってあげると、胸肉に付いています」
 「ザ・胸肉」

 胸肉を引っ張ると翼が前に動き、翼を打ち下ろすための物。前へ動かす揚力ができるのだそう。

 バード先生は胸肉の下にあるささみを見せてくれました。
 光沢のあるぷるんとした見た目の肉です。
 「ササミです」
 「何をしているのかというと、翼を持ち上げるのにササミが重要になってくる」
 「さっぱりしていて、アスリートが食べる」

 ササミは内臓にも皮膚にも接していない、油がない筋肉だそうです。


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