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探鳥会レポート<M公園編>2/3話 2023年6月 キビタキ、手強し

 先日、ニコ支部M分会主催の探鳥会に参加しました。
 探鳥場所はM公園です。

 探鳥会ご一行は森の中を進みました。

 貯水池があり、その周りを歩きました。
 こちらに鳥の姿はありませんでした。

 カアカアと鳴き声を聞いて、メモ帳に「ハシブトガラス」と書き込みました。

 貯水池の近くに小鳥が隠れている藪があるのですが、この日はあいにく業者が入って草刈り中でした。

 業者の方が気付いて
 「ここ、通れますよ」
 と、声をかけてくれたのですが、どう考えても鳥はいなそうでした。

 役員は「大丈夫です~」と答えて、また森を進みました。

野いちご

 私の少し後ろで、初心者らしい人が、周囲に声をかけていました。
 「地元なのにM公園は初めて来たわ」
 「秋に入会したばかりなの」

 私にも声をかけてくれて、同じ台詞を繰り返しました。
 「そうなんですか~」
 と相づちをうつ私。

 探鳥会ご一行は森が開けた場所に着きました。

 「ここは木の上の方に鳥がいるんです」
 「森の中は鳥がいても見えないから、ある意味、ここは鳥を見るチャンスです」

 そうは言ったものの、この日は気温がだいぶ高くなっていたせいか、鳥の姿はまったくありませんでした。

森が濃い

 森を抜けて、アスファルトで舗装された道を進みました。

 先頭が足を止めてある木を見上げていました。

 「あ、これ、山桑なんだ?」
 「よく見たら下にもたくさん落ちている」

 山桑の木に黒く熟した実がなっていました。
 その実をついばみに来ている小鳥の姿が見えました。

 「メジロ」
 「ヒヨドリ」

 目のいい人が鳥の種類を挙げていきました。
 桑の葉に隠れて鳥の姿はあまり見えませんでした。

 ピロ チチリ チチリ

 「この鳴き声、なんですか?」
 そうに言った人がいました。

 キビタキっぽいと思っていたら、みんな、声の方向に移動していました。

 目ざとい人がキビタキの姿をとらえました。
 スコープ隊がやってきて、スコープという望遠鏡を設置してくれました。

 私もキビタキを頑張って探したのですが見つけられませんでした。
 諦めてスコープの列に並びます。

 「スコープじゃないと分からなくて」
 そう言っている参加者がいて、自分ひとりじゃなかったと心強く思いました。
 ここで心強くなってはいけないのですが。

 スコープでキビタキの姿を確認しました。

 その後に見たら、枝に黄色い背中の小鳥がいるのを見つけることができました。

 ついにキビタキを目視!と喜んだのですが、カメラを構える前に飛んで行ってしまいました。

 この時間ロスがとてももったいないです。
 自分で見つけられれば残りの時間は撮影に当てられるのですから。

 「高級な卵みたいな色だった」
 背後の方で参加者がキビタキの美しさを絶賛していました。

3につづく。

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