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コウノトリ舞う 探鳥会レポート<T沼編>3/4話 2023年11月

 先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はT沼という鳥が多く集まる沼です。

 トモエガモを見て、次の人に場所を譲ろうと考えて先に岸からあがったところ、沼に背を向けるT分会長の姿を見つけました。

 T分会長と集まった4~5人の所に行くと
 「ミヤマガラスがいる」

 稲刈りが終わった田んぼにカラスが集まって、何かをついばんでいました。
 ハシボソガラスの中にミヤマガラスが混ざっているそうです。

 はっきり言って、ぜんぶ黒い。

カラスたち

 T分会長の説明が続きます。
 「ミヤマガラスのくちばしは灰色、顔が絶壁になっている」

 そんな説明を聞きながら、これかな?と思うカラスを撮ってみました。

顔をあげているカラスの
くちばしが灰色なので
これがミヤマガラスだと思います。

 他の人も集まってきました。
 「コクマルガラスはいないな~」

 不意に誰かが上空を見るように言いました。

 上空に大きな鳥が羽を広げていて、一瞬、猛禽類かと思いましたが・・・
 「コウノトリ?」

 私は朝一番にコウノトリを見ていたので、探鳥会の時にも飛んでくれたら良いなと思っていました。

 「もう1羽います」
 「むこうにも」

 コウノトリが次々に集まって、5羽になりました。

コウノトリ
コウノトリ
コウノトリ

 猛禽類が上昇気流に乗って、翼を動かさずに、丸を描くように飛ぶことがありますが、コウノトリも同じように飛んだのでした。
 鷹柱ならぬ、コウノトリ柱とでも言うのでしょうか。

 T分会長が
 「撮影して、後で足輪を確認すれば、個体識別ができる」
 そんな話をしていました。

 T分会長によるとこの近くには10羽を超えるコウノトリが来ていて、そのうちの5羽だろうということでした。

 たまたま近くにいたSさんが
 「昔はこの光景が、普通だったんだろうなぁ」

 野生のコウノトリが絶滅して、50年以上。
 それよりも前から数が激減していたので、コウノトリがたくさん舞ったのはもっと前のことだと思うのです。

 Sさんのつぶやきに
 「そうですね」
 と相づちを打ちました。

 コウノトリが舞うのに見とれていた最後尾隊。
 でも、T分会長は慌てます。

 「かつてないレベルで遅い」
 「鳥が出ているから良いけど」

 探鳥会ご一行は急ぎ足で先を進みました。

4につづく。

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