おかえり、ツグミ 探鳥会レポート<T沼編>1/4話 2023年11月
先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
場所はT沼という鳥が多く集まる沼です。
朝早く着いて、T沼周辺のハクチョウ沼に行きました。
予想に反してカメラマンがずらずらと壁を作っていました。
聞いたらオオタカ狙いだそうです。
カメラマンはオオタカより珍しいコウノトリが上空を飛んでもまったくレンズを向けませんでした。
あのカメラは飾り物かね。
ハクチョウはいませんでしたがコウノトリを見られました。
そんなことに満足して、ここから集合場所まで歩きで向かいました。
今日は大規模開催の県民探鳥会です。
広報誌などに載せて募集をかけるので初心者も多く参加します。
集合場所はたくさん人が集まって賑やかでした。
遠いところに車を停めたのは正解でした。
定刻になってT分会長から「集まってください」と声がかかりました。
「聞こえていますかね」
T分会長は周囲に確認してから、コースの説明をしたり、T沼公園管理事務所長を紹介したりしました。
初心者を意識したのか、鳥を見たらも周囲に教えること、記録に残すには二人以上で見ることなどのルールの説明もありました。
あいさつが終わると先頭がスタートしました。
先頭は最初に釣り場に行きました。
出島になっていて、ここから橋桁が伸びていて、釣りができるのです。
正面に真っ白な山がくっきり見えました。
「富士山!」
「富士山ってここから見えたの?」
スコープ隊がさっそくスコープを合わせてくれました。
「雪のおかげで登山道のジグザグがくっきり見えるから」
スコープを見せてもらったところ、山頂付近に「Z」の字のようなジグザグが見えました。
「本当!」
富士山を楽しんでいて鳥をまだ見ていないのに
「移動しま~す」
という声がかかったのでした。
参加人数が多いのもあって、自然と3つの班に別れて歩き始めました。
通りの向こうの民家の木に鳥が止まりました。
双眼鏡で見たらツグミだったので、さっそく周囲に伝えました。
「ツグミ!柿の木の上!」
わりと見やすい位置で、周囲にいたみんなとツグミを観察しました。
ツグミは冬にやってくる渡り鳥です。
最後尾を歩いていたT分会長が
「おっ、あれはキンクロハジロじゃないか」
T沼から流れる水路の、橋の欄干の隙間から覗いている、奥にいる鳥を教えてくれました。
探鳥会ご一行は進んでしまって、ここでキンクロハジロを見たのは4人だけでした。
T分会長は
「みんな、見たかなぁ、キンクロハジロ」
心配そうにつぶやいていました。
2につづく。
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