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探鳥会レポート<T高原編>2/3話 2023年9月 山の幸を楽しむ
先日、ゆる支部の探鳥会に参加してきました。
場所はT高原です。
探鳥会ご一行はT高原のキャンプ場の周辺を歩きました。
つづら折りの道の上の方にミズキの木があって、シジュウカラが来ていました。
葉っぱが多くてシジュウカラが移動したときの影しか分かりませんでした。
私が
「いいなぁ、ミズキの下で鳥を待っていたい……」
そうつぶやいたら、OさんがT高原近くのミズキおすすめスポットを教えてくれました。
先頭集団が足を止めました。
「キジの幼鳥?」
見つけられなくて、早々に諦めようとしたら、参加者のOさんから
「今なら動けないからよく見て」
と、言われました。
O姉さん(Oさんの奥様)がキジの幼鳥の隠れている場所をていねいに教えてくれました。
「白っぽい木の根元をよく見て」
よーく見ると、根元の茶色は土の色ではなくて、茶色と黒の羽毛でした。
「いました!」
![](https://assets.st-note.com/img/1695981224390-oKCfZ7ntGX.jpg?width=800)
葉っぱの奥に、キジの幼鳥
キジの子は群れとはぐれてしまったのだろうということでした。
みんなで見られたので、そっと、その場を離れました。
探鳥会ご一行が進むと、真っ赤な実を付けたサンショウの木がありました。
完全に熟すと黒い実になります。
あるご婦人が旦那様に黒い実を差し出し
「食べてみる?」
そう言ったので、慌てて止めました。
私はたまたまサンショウの実について調べたばかりでした。
「やめた方がいいです、生は毒だから」
「しびれたり、けいれんしたりするって」
それから、付け足しました。
「生じゃなくて、佃煮ね」
そばで聞いていた人たちが言いました。
「手がしびれているのが止まったりして」
「若返ったりして」
「夜に『離さないでぇん』ってなったりして」
サンショウの毒に、勝手にどんどん尾ひれが付いていきました。
雨上がりのせいか、あちこちにキノコが生えていました。
テングダケとかタマゴタケとか。
![](https://assets.st-note.com/img/1695980154984-ARjxY3Sj3l.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1695980221709-FsV5iXoRQ1.jpg?width=800)
黄色っぽい、パンケーキみたいなキノコを選んで摘んでいる人が居ました。
食べられるのかどうか分からないけど、今夜の酒の肴にするそうです。
「今日はスーパーに行かなくて済むな~」
これを書いている7日ほど前の話なのですが、まだ新聞にキノコ中毒の記事が載っていないので、その方はご健在だと思われます。
少し先の広場になっているところに着きました。
見晴らしのいい場所なので、猛禽類が飛ぶか期待したのですが、特に飛びませんでした。
ケッ ケッ ケッ ケッ
「アカゲラ?アオゲラ?」
私は、アカゲラの声は乾いた感じで、アオゲラは湿っぽい感じだと思っていて
「アオだと思う」
と、答えました。
目のいい人がアオゲラを見つけました。
「アオゲラ、まるで普通の鳥!」
スコープ隊の人がスコープ内に入れてくれたので覗かせてもらいました。
アオゲラはキツツキ類なので、木の幹にしがみついていることが多いのですが、この時のアオゲラは枝にちょこんと止まって、まるで普通の小鳥のようでした。
「これは珍しい……」
アオゲラを見て満足した探鳥会ご一行は来た道を戻りはじめました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695980303409-XnhUurmObI.jpg?width=800)
3につづく。
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