良ったこと探し 探鳥会レポート<A公園編>3/3話 2024年4月
先日、ゆる支部の平日探鳥会に参加してきました。
場所はA公園です。
探鳥会ご一行はさらに川の上流を目指しました。
白雪さんがずっと何かを撮影していました。
そっと近づくと桜に鳥がいます。
素早く移動しますが、それはメジロでした。
せっかくなので一緒にメジロを撮影してきました。
ひと区切りしたところで、大急ぎで探鳥会の列を追いかけました。
少し進んだところは視界が広く開けたところでした。
目の前を川が流れています。
川の水はみどりがかった青、岩をあらうような白いしぶき、鳥の声をかき消す流水の轟音。
自然の威力を見せつけるような大岩が複雑に立ち並び、川の様子をより一層複雑に見せているのでした。
先に着いたご一行は休憩時間に入ったようでした。
どこかにシギチドリでもいないかなぁと川岸を見ていたら、見つけました。
「いた、なんかのチドリ」
私はメモ帳の余白にS字に流れる川を描きました。
「そこの川の、この辺りにある石の上」
「本当だ」
私の近くにはしんがりを務める役員のAさん、白雪さん、初江さんがいました。
周囲にいた人たちでチドリを確認しました。
近くに役員のMさんのスコープが置いたままになっていました。
試したらうまくチドリが入りました。
「入りました」
「ナイス!」
スコープでもチドリを見ました。
少し先にいる探鳥会ご一行のみなさんを呼びました。
「こっちこっち~」
ひとりが気付いてくれて、やがてみんなが集まりました。
スコープに入れてあったので、みんなで見ることができました。
役員のMさんが覗いて「イカルチドリだ」と言いました。
「黄色いアイリングがあったらコチドリ、それがないからイカルチドリ」
Mさんはスコープのダイヤルを動かしてピントを合わせました。
勝手に使ったけど、特に何も言われませんでした。
探鳥会ご一行は田んぼの中の小道を歩きました。
草の多いところから頭を覗かせているのはツグミでした。
小道を歩きながら、役員のMさんがつぶやきました。
「ツグミがいないかなぁ、ツグミを探せ」
「さっきいましたよ」
「そうか、誰かが見たんならいいんだ」
Mさんは
「今日はみんなでイカルチドリを見られたのが良かったなぁ」
どこの探鳥会でも、役員さんは最後に今日の良かったことを探すのです。
それはとてもあたたかい習慣のように思います。
小道の先に集合場所である駐車場がありました。
ここで鳥合わせをしました。
「メジロ」
「イカルチドリ」
「ツグミ」
次回の探鳥会のお知らせと、次の写真展のお知らせがありました。
周囲の方とあいさつをして、解散しました。
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