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みんなが参加した鳥合わせ 探鳥会レポート<K町編>3/3話 2024年6月
先日、K町主催の親子バードウォッチング教室が行われました。
ゆる支部に講師派遣依頼があり、私もスタッフとして参加することになりました。
橋を渡り終わったところで右の崖上に枯れた木を見つけました。
「どうもあそこに居るような気がする」
私はスコープで焦点を合わせ始め、周囲には
「そこの葉っぱが無い木を探してみて下さい」
とだけ言いました。
ゆる支部の代表Yさんが
「エナガ!」
「え?エナガ?」
私の知っているエナガは動きが速くて、とてもスコープに入れられないような小鳥ですが。
スコープにエナガと思われる毛玉を入れました。
振り向くとちびっこたちが並んでいたので見てもらいました。
「本当だ!」
「2羽いる!」
私はカメラで狙ってみました。
エナガは4羽、まだヒナで、一生懸命、羽根づくろいの練習中でした。
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すぐに分からなかったやつ
![](https://assets.st-note.com/img/1719222369985-4FDa2cP5sL.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719222401325-VPAvqGt2FO.jpg?width=800)
やがてエナガが1羽、2羽と飛び去るのを見送りました。
「行っちゃったね・・・あ、戻ってきた」
戻ってきた鳥をカメラで撮ってビックリ。
「Yさん、あれ、エナガじゃなくてニュウナイスズメですよ!?」
「こんなところにニュウナイ、いたんだ?」
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さっそくYさんは図鑑のニュウナイスズメのページを開いて、子どもたちに見せました。
「ニュウナイスズメ、ほっぺが黒くないスズメですよ」
私は後ろにいたきいろくんを指して
「Yさん、この子にも見せてあげて」
Yさんはきいろくんのためにもう一回説明をしてくれました。
きいろくんはけっこうしっかり話を聞いてくれていました。
この辺りでUターンしました。
鳥也くんは自分の鳥類図鑑を持っていて、鳥が出るたびに図鑑を開いていました。
友くんも同じように、手にした鳥類図鑑を開きました。
良く見ると友くんの鳥類図鑑には図書館のラベルが貼ってありました。
バードウォッチング教室のためにわざわざ図書館で借りてきてくれたなんて嬉しいなぁ。
展望の良い橋の上に、もう一度寄りましたが、オオルリはやはり鳴き声しか聞こえませんでした。
日が高くなったからか、ウグイスが鳴き始めました。
そして気温が上がるとセミがいっせいに鳴き出します。
弟くんは
「セミがいるの?」
「クモをみつけた」
「アリ!」
帰りも元気いっぱいでした。
集合場所の駐車場に戻ってきました。
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K町のWさんが
「鳥合わせをやります」
Yさんが私に鳥合わせを振ってきました。
確かにここは私がやる方がいい。
思いがけず、初めて鳥合わせを仕切りました。
鳥の名前の用紙も何もないので、私のメモ帳に書き込んだ鳥を順番に読み上げました。
鳥の名前を読み上げて
「他に何か見た鳥はいますか」
鳥合わせの時、鳥の名前を知っていないと参加できないような雰囲気が漂います。
楽しく参加できても、鳥を知らないことで、ここで楽しい時間を冷ましてしまうんじゃないか、と思うのです。
でも、この時は違いました。
鳥也くんが
「トビ!トビを見たよ、トビも入れて」
大人の参加者からも
「そういえばカラスを見た」
「カアカアって鳴いた」
Yさんが「ハシブトガラス」と言いました。
K町のWさんが
「全部で18種類観察できました」
そう締めくくりました。
鳥の名前が参加者からも挙がって“みんなが参加した鳥合わせ”になったのが私は最高に嬉しかったです。
帰って行く参加者の見送りをしました。
みんな満足そうに帰って行ったのがよかったです。
終わったのは朝8:00過ぎでした。
帰り道、車を走らせる私の目の前をヤマドリが横切りました。
どうせなら探鳥会中に出てくれればいいのに。
尾の長いオスのヤマドリはアスファルトの上をスタスタと歩きました。
小さいヤマドリ(メス?こども?)は地面から30センチくらい上空をばたばた飛んで渡りました。
道路を渡ったオスのヤマドリは、しばらく歩道を歩いて、市街地方面に消えました。
ヤマドリが誘ってくれたので、もう少しK町を歩いてみようと思いました。
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ヤマドリの証拠写真
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