見出し画像

声だけのホイホイホイ 探鳥会レポート<M山編>1/4話 2024年6月

 先日、ニコ支部A分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はMという里山です。

 集合場所に行ったらたくさんの人が集まっていました。
 駐車場の近くを川が流れていて、みんなそちらを眺めて鳥を探しています。

 私は急いで受付を済ませました。

 同じように川を覗いたら、ダイサギが魚を捕って飲み込みました。
 それは赤い魚だったので、鯛を連想し、ずいぶん高級そうなお食事だと思いました。

ダイサギと赤い魚

 雪のように色が白い白雪さんが声をかけてくれました。
 そのそばにニコ支部代表がいて、3人で雑談をしていました。

 「バス旅行が中止になったんですか」
 「参加者が集まらなくてね」
 「前回のバス旅行からひと月しかあいていないのに、またバス旅行はお小遣いがたいへん」
 「企画委員も頑張っているんだけどね」

 こんな話をしていたら「集まって下さい!」という声が聞こえました。

 「今日の参加者は40名以上です!」
 「なるべく集まって離れないように移動して下さい!」

 「滑りやすいところがあるので、できるたけ登山靴のようなものを履いて下さい」
 「トイレは途中にありません、今のうちに済ませて下さい」

 トイレから戻ってくる人を待って、それから探鳥会はスタートしました。

 山の上の方にダムがあって、そこから川幅2メートル少しくらいの小川が流れています。
 その小川に沿って道路を歩きました。

 「そこにハクセキレイとセグロセキレイ、両方います」

セグロセキレイ

 突然「宣誓!」と放送が流れました。
 大きな音に慌てて飛び去るセキレイたち。

 なにかと思えば、すぐ隣の野球場から、試合開始前の選手宣誓が流れてきたのでした。

 探鳥会ご一行は先へと進みました。

 この辺りからすでに先頭と最後尾はだいぶ離れていました。

 先頭は
 「あっ、そこにオオルリ!」
 「今のはコゲラの鳴き声です。今飛んでいったのがコゲラです」
 という感じで、鳥を見つけるのですが、そのたびに飛ばしてしまっていました。

 杉が多く生えたところで立ち止まりました。

 「聞こえる・・・」

 「ガビチョウだったりして」
 「最初に、にごって、ピィーと鳴いたら本物で良いと思う」

 みんなで耳をすませました。

 ジジッ ピィ ホイホイホイ

 里山に来る夏鳥、サンコウチョウの鳴き声でした。

2につづく。


この記事が参加している募集

#学問への愛を語ろう

6,233件

#山であそぶ

1,869件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?