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オオヨシキリのうた 探鳥会レポート<M山編>3/4話 2024年6月

 先日、ニコ支部A分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はMという里山です。

 山の入り口は細い山道になっていて少し渋滞、順番を待ちました。
 そのあたりで羽根を見つけました。

 ビニール袋を裏返しにしてつかんで、羽根をゲット♪

 ご機嫌な私にO分会のSさんはひとこと。
 「あー、エナガの巣材が」

 わざと悪代官のように返す私。
 「エナガの上前をはねてやったぜ」

 「その羽根でふわっふわのエナガの巣ができるのに」
 「この時期じゃあ、もうエナガは巣を作らないでしょ」
 「そりゃあ、そうだけど」

 この時、探鳥会の最後尾はO分会探鳥会の常連ばかりが残っていて、総勢5人。
 勝手にO分会チームと命名した私。

 気心知れた人たちで楽しく山道に足を踏み入れたのでした。

何かの巣穴(草の影)

 木がうっそうと茂った中は太陽の光が届かず、少し暗めです。

 分け入ったこの場所は山頂付近で、下り道です。
 足元は落ち葉が積もっていて、うっかりすると滑ってころびそう。

 山に入って最初のうちは慎重に下りました。

 しばらく山道を下るとまた渋滞していました。

 小さな川に橋が架かっていて、人がひとり乗るたびにユサユサゆれました。

 丸太を3本渡らせた橋でした。
 上流側にある丸太に大きめサイズのキノコがひとつ。

 「ワンポイントにキノコが」

 キノコの菌糸に分解されているんじゃないと思ってその丸太を避けて渡りました。

 上の方から鳥の鳴き声がします。

 ホイホイホイ
 ピールッピー

 サンコウチョウとキビタキです。

 「ぜいたくだねぇ~」
 嬉しそうに言うSさん。

 山道は終わり、川に出ました。
 森の出口でキビタキを見た人がいたそうです。

川にカルガモ

 橋から見下ろすと広い川原に一面の葦が生えていました。

 ギョギョシ ギョギョシ

 聞こえてくるのはオオヨシキリのうたです。
 声はすれども姿は見えず。

 「ギョギョシ、居るはずなんだけどなぁ」
 そう言って一面の葦をじっくり見る私。

 「仕方がないなぁ」
 とか何とか言いながら探してくれるO分会チーム。 

 黒縁さんが見つけました。
 「そこの木!」

 低木のてっぺんにオオヨシキリが止まっていました。

 「おぉ、ナイス!」

オオヨシキリ

 スコープを持っている人たちはさっそくオオヨシキリに焦点を合わせました。
 それを見て「何が入っているんですか?」と見に来た人もいました。 

 オオヨシキリは葦の葉の中で鳴くのが好きなので、姿を拝めたのは幸運でした。

4につづく。


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