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探鳥会レポート<奥Sダム編>1/2話 2023年5月 夏鳥の声のみ

    先日、ゆる支部主催の探鳥会に参加しました。
 場所は奥Sダムです。

 現地について、車を降り、大きな失敗に気がつきました。
 寒いのです。

 車の後ろに薄手のダウンが入れっぱなしだったのを思い出して、それを一番上に羽織りました。

 集まった参加者と「寒いですねー」と言い合いました。
 5月なのに、みんな冬の服装です。

 役員さんが集合時間を30分勘違いしていて定刻ギリギリに到着しました。
 「ハイッ」
 そう言って差し出したのは、クリップ付き板に挟んだ用紙でした。

 それが回覧板みたいに回ってきたので、記名しました。

 役員の支度が終わると、もう準備ができた参加者は集まって輪になりました。
 自己紹介をするのかなと思ったら「いつもの顔ぶれだから自己紹介は省略」だそうです。

 そこに車が一台入ってきました。

 役員は
 「代表だ、間に合って良かった」

 私は知らなかったのですが、ゆる支部総会代表が交代したそうで、新しい代表が挨拶をしました。

 探鳥会ご一行は冷たい空気の中を歩き始めました。

 最初に足を止めたのはダム湖西側の見晴台でした。
 鳥が飛んだと思って双眼鏡を向けたところ、ヒヨドリでした。

 ヒヨドリはあっという間に葉の陰に隠れて見えなくなりました。

 熊よけの鐘が設置してあって、試しに突いてみたら、谷中を響き渡るようなカーンという音がしました。

 ピーリリー……

 かすかな鳴き声が聞こえて
 「オオルリ?」
 「遠いですね」
 探鳥会ご一行、ガッカリ。

 茂みから
 リリリリリ
 こんな鳴き声がして、これはヤブサメの鳴き声とのことでした。

 スコープ隊の方が
 「俺は『聞こえるなー』と思った場所の2メートル上を見る」
 「それで鳥を見つけられたことがよくある」
 という裏技を教えてくれました。

 ちなみに私は上から鳴き声が聞こえるなーと思ったとき、みんなが正面を指していることが多いです(←使えない)

 この先にコマドリポイントがあるそうです。
 何年か前の探鳥会の時に、全員がコマドリを観察できたそうです。

 「この先です」
 「飛ばさないように、そーっと近づきましょう」

 そうに言われて、探鳥会ご一行は息をひそめてそっと小さな沢に近寄りました。

 しばらく待っていたのですが、コマドリの鳴き声すら聞こえませんでした。
 残念。

2につづく。


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