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知らなかった自分
こんばんは。あっという間に5月が終わりますね。今夜はXサミットなので、少し早めに更新して待機したいと思います。
さてさて本日は半年越しに綴るnote。お洋服ばっかり、な話ではないので興味のない方は読み飛ばしてくださいね。
自分を構成する4つの性
突然ですが、あなたは普段どんな性を自認していますか?女性?男性?それ以外…今や様々な性が認知されるようになったねぇって思う。
さて、そんなことを心の中で思いながら、数ヶ月前に下記の記事を読ませてもらった際にその中で下記の診断に興味を持って自分でもやってみた。
するすると答えているうちに結果が出て、ほうほう、と読みながらこのような見方もあるのかと知った冬。まぁ今までの恋愛経験も含めてですよね〜と自覚通りの結果でしかなかった。
そもそも『性』とひとくちにいっても、『こころの性』『恋愛指向』『性的指向』『表現したい性』とこのような4種類に分けれるなんて知らなくて…(無知ですみません)
そんな診断結果の中でも普段自覚している自分とギャップがあった項目が1つだけあって。
それが『表現したい性』という項目。
まぁ普段から可愛らしいレースやフリルが好きで、無意識のうちによく取り入れていたのだけど私の診断結果は『ノンバイナリー』…ちょっと意外だった。
そもそもノンバイナリーとは、
男性でも女性でもない。そんなアイデンティティが強く言葉や服装に現れてくるのがこのセクシュアリティです。
なんだって。「えっ、めっちゃフリフリレースにガーリー着てるやん!!」ってツッコまれそうなのですが、よくよく考えるとすごくしっくりきていて。
中性的でありたい
好きだけれど似合わない服装
アパレルの販売員という仕事柄、やはりお洋服たちを魅力的に見せることが必須。そんな中で自分が好きな服と似合う服とはやっぱりかけ離れているもの…なんです。
魅力的な着こなしをしている方から接客されることがどれだけ安心感と信頼感を感じれることか。私自身、接客を受けるたびに噛み締めてしまいます。
そんな中で自分自身が似合う服装で好きな服装となると今のスタイルになります。(あくまでもガーリーも大好きだからね!)
けれど、似合わなくても好きな服装があるのも事実で。そんな服装は似合う方に着こなしていただいてひとり心の中でガッツポーズをしていたり。
話がそれてしまいました。そんな私には似合わないけれど好きな服装には中性的な、所謂カジュアルやボーイッシュと呼ばれる服装があります。
まだ似合う服装がよくわかっていなかった学生時代、コーデュロイやグランパシャツに丸メガネ、ハンチングに革靴、使い込まれたレザーバッグ…そう「オジカジ」を着ていたこともあります。
背が低くて下半身デブ短足、骨格ウェーブには鬼門な着こなし…わかってはいたけれど好きで。
理想形の着こなしそのままはやっぱり難しいけれど、最近は悪あがきしてちょこちょこカジュアルだったりボーイッシュな要素を取り入れていたりします。
ジェンダーニュートラルなメイク
そして「ノンバイナリー」な表現が自身に一番顕著に現れているのがメイク(とネイル)。
巷にあふれている、よく載せられているものはどれもしっくりこないものばかり。「ギラギラと大粒のラメを盛って目を大きく見せよう」「ツヤツヤうるつるの魅惑的な唇に」「華奢なこまり眉」「デコラティブでカラフルなネイル」などなどなど…
他者がそういったメイクやネイルを施していることは「可愛い!」と思うし「素敵!」とも思うのに自分がするとなんだかしっくりこないし、違うなと思ってしまう。
私自身は影のあるところに影を足し、光のあるところに光を足す。もともと血色が悪い方だから、色味の足りないところに色を足して、眉の形が綺麗ではないから、整える程度に。ネイルもベージュやピンクといった肌なじみの良いものでまとめて。
そう、ここだけ話すとナチュラルメイクのように感じてしまいますが、それなりにアイシャドウで遊びを入れるのも好きだったりする。
![](https://assets.st-note.com/img/1653924509279-cOuMT3Npu2.jpg?width=800)
スプリングメイク
そんなときに出会ったのが、ジェンダーニュートラルなメイク。丁度いいんです、変に顔を変えるようなものでもないし、遊び心も程よく入っているから。
ジェンダーニュートラルとは、男女を区別しない、伝統的な性別による役割認識に捉われない思考や行動などを支持する考え方のこと。(中略) 男性も気兼ねなくメイクを楽しむことができるとっても素敵な時代になってきています! 話題はどうしても男性にフィーチャーされがちですが、逆に女性が色味を抑えたアンニュイで中性的なメイクをする、これもまたジェンダーニュートラルと言えます!
愛用しているブランドでいうと韓国の「LAKA」。目元の影を入れる際に探していたマットで自然な影色に近い単色アイシャドウは初めて出会ったとき感動して、今も愛用しています。
まだメイクをし始めた頃は、このようなメイクがあるなんて知らなかったから、出会えたことで本当に救われたし、つくづくいい時代に生まれたなと心底感動しています。
おわりに
そういえば以前「生まれ変わったら男がいい?女がいい?」なんて他愛のない話もしたっけ。
そんなとき、どうもすぐに答えが言えず、モヤモヤしてしまったけれど、時間がかかって出てきた答えが「中性的であれるならどちらでもいい」だったなぁ、とか。
「男だから、女だから」とわけてしまうのではなく(身体などの構造的問題は別として)、どちらで生まれたとしてもめいいっぱい人生を楽しめたらいいなって思うから。
もちろん以前までの考え方を否定しているわけでなく、どちらもあってもいい。多様性って新しいことばかり正しいわけではなく、それぞれありながらもお互いにリスペクトして、共存できたらいいのにな、ってすごく思うんよねぇ。
この診断を通して、また一つ新しいことを知れて、知らない世界に触れることができ、そして何か心の中のモヤのようなものが晴れた気がした。
そしてそこから私は個人の方では本名の「千広」と名乗るようになったんです。友人と話しているときに「中性的でどこまでも広がっていくようなイメージのある名前が素敵」とお褒めいただいたこともあって。
こころの性だけではなく、多角的な視点から性というものを捉えられる時代に生まれて、すごくすごく恵まれているなぁ、良かったなぁと思った。
これからもイチ視点だけにとらわれず、のびのびといたいたなぁって思うし、これからもおひとりおひとりの表現したいもの、好きなものに寄り添ったものを提案し続けたいな、と改めて。
服装は、ファッションは、自分自身を表現する一番身近なツールだと思っているから。改めて深く考えさせられた、そんなきっかけになりました。
Chiro (Chihiro Takatsuka)
大阪府出身。衣料管理士1級保持。
2013年より主にフランスヴィンテージを取り扱うPetit Bonheurの販売員として勤務している。現在はデジタルディレクター、ビジュアルプレスも兼任。また『ヴィンテージをもっと日常に!』をモットーに着こなしだけでなくケア方法も交えた日常的に楽しむ方法を各種SNSにて発信している。
趣味のカメラを用いてコレクションしているヴィンテージを纏った自身と古家具をメインに撮り、セルフポートレーターとしても活動中。
服装@chirock_xxx 個人@cannelle_chihiro
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