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小雨の都農神社で見た浅葱色

10年ぶりに車を買ったので、車祓いに都農神社に行きました。

都農神社は日向国一之宮神社に位置づけられた神社、つまり宮崎県で最も格式の高い神社です。神武天皇が天下泰平を願い、東征前に祈願した神社でもあります。車でわずか5分のところにこれほど由緒ある神社があるのは、地元の人からすれば当たり前なのかもしれませんが、よそから来た身としては稀有な環境だと感じます。

社務所で受付を済ませ、車祓いをする場所で待っていると、浅葱色(あさぎいろ)の装束を身にまとった神主さんがやってきました。袴の色は神主さんの身分によって異なります。神職についたばかりの神主さんは浅葱色(あさぎいろ)、そこから紫色、紫色に紫紋、紫色に白紋、白色に白紋、と格が上がっていきます。つまり浅葱色の神主さんはまだ若く神職についたばかりの方だということです。

実は、今年都農町にホームタウンを移転したJ.FC MIYAZAKIは、この「浅葱色」にクラブカラーを変更したのですが、これは神主さんの袴の色から来ています。育成型クラブを標榜し、選手が成長できるクラブとしての在り方を追求していきたいという想いがあり、この浅葱色が選ばれました。

私は神主さんの袴の色を見て、つくづく縁があるな、と思いました。この神主さんも
様々な経験を経てより格式の高い職位についていくことになるかと思うと応援したくなります。天気はあいにくの小雨でしたが、この先の晴れ渡る青空を感じさせるような心地よい気持ちになりました。

車祓いが始まると、不思議と目の前が霞がかってきました。
と思ったら、マスクをしていたので息でメガネが曇っていただけでした。
神主さんと向かい合い、前を見ると、神主さんのメガネも同じように曇っていました。曇ったメガネ越しに目が合ったような気がして、その時の気持ちはきっと同じだったと思います。つくづく縁があるな、と思いました。


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自分の真意を相手にベラベラと伝えるだけが友情の行為ではないということさ。それがわたしの提唱する真・友情パワーだ…(キン肉アタル)