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九官鳥

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2020年8月の記事一覧

九官鳥を書き終えて

この作品も10年以上前の作品でした。

10年以上前に、なんだか物騒な風な話を書きましたが、今読むと…な感じでしたね。

ここに投稿しようと、最近になって手直しました。

前の『無拍子』もそうだったのですが、とにかく物語が破綻していまして。

手直しをしないと酷いったらありゃしません。

携帯電話のメール機能で書き溜めた作品なので、前後のつながりがまるでなくて思いつくままでたらめに書くものだから傷

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九官鳥(12)

百五十一日目(待ち合わせの風景)

[リンドウ]はゆっくりとした口調で切り出す。
「[先生]すみません。私、実はこの部屋に来るのは今日で最後なのです」
あたしは驚くこともなく
「ああ、そうかい」と。
正直[リンドウ]との会話は楽しかったのだけれども、楽しい会話を白い服の人間達が望んでいなかったことくらい、あたしも十分に承知していたからね。
白い服の人間たちにとってあたしは、ただの[研究材料]として

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