35.卒業公演

2023年2月10日、推し(SUPER☆GiRLS 長尾しおりちゃん)の卒業公演があった。
このシリーズを続けて読んでくださってる方はご存知かと思うが、元々12月末に行われる予定だったものが、コロナの影響で延期になってしまい、その延期公演だった。
延期になっていた間のオンライン特典会で「(もし2/10に公演ができなかったら)2度目の延期はないと思う」と推しが言っていたので本当にヒヤヒヤしながら当日を迎えた。

1部、1/29に行われた公演のアンコール公演(内容がほぼ同じ)ということもあり、詳細なセットリストは思い出せなくても大体の流れは分かっていた。はずだった。

オープニングのSEと映像が流れ、メンバーが登場。1曲目のフォーメーションについた時、「なんか記憶と違う」とぼんやり思ったのも束の間、『ときめきHighレンジ!!!!』のイントロが流れる。(初演では『夢の引力』だった。)
やられた!!!!!!と思った。
アンコール公演だからといって全く同じではなかったのだ。
そして何より、推しがとにかく好きな曲でのスタート。いよいよ本当に今日がラストステージなのだな、と実感したのはここだったかもしれない。

とはいえ、以降のセットリストは初演と同じままで、6章パートへ。
前回の記事に書いたように、私はもうアイドルヲタクを辞める決心がついていたのもあって、初演のようにははしゃがなかった。ただ、6章にも頑張って欲しい気持ちはあったし、櫻井陽夏ちゃんがかわいいので緑を振った。
初演では6章パートは花道と新曲の2曲だったのでそのつもりでいたらナツカレのイントロが鳴ったので驚いた。
6章のナツカレはアウトロでくるくる回る人(渡邉幸愛さんから長尾しおりちゃんに引き継がれていたやつです、伝われ)がいなくて寂しい(これは1/29の2部にも思っていました)。
1/29の後「私がやろうかな〜」なんて冗談っぽく推しに話していたことを思い出して苦しくなった。

あとこれは本筋に全く関係ないのだが、
『女子力←パラダイス』の2番のセリフ部分での
阿部夢梨さん「ここちゃんだーいすき!」
ここちゃん(田中想さん)「やだ〜」
というくだりがツボすぎて終演後ずっとその話をしていた。ここは早く録画を確認したい。

そして、初演ではなかったアンコールがあった。アンコール公演のアンコール(笑)
6期も含めた全員での『みらくるが止まンないっ!』。
これは本来2部(卒業公演)のラストにやるものだったと思うが、6期メンバーに中学生がいるため20時以降には出演出来ないということで、1部だったのだろう(と思っている)。
4章から5章になる時の卒業公演でも、ラストがみら止まだったのでそういうことなのだろう。

自分の気持ちが定まった状態で観るライブは純粋に楽しかった。きっと今の推しもそんな気持ちなのだろうな、と思った。

特典会のジャケットカードお渡し会(5章メンバー全員のお見送り形式で、先頭にいるメンバーからジャケットカードを受け取れる、というもの)で推しに「2部、楽しみにしてるよ」と伝えた。「緊張する〜」みたいなことを言われて、「大丈夫、頑張って」みたいな返しをしたような気がする。
流しの特典会に対する能力がコロナ禍で失われて過ぎてしまっていてあとはほとんど覚えていないが、推しと同じタイミングで卒業する2人のメンバー(樋口なづなさん、金澤有希さん)と話せるのはここが最後だったので、しっかり目を見て「ありがとう」と伝えた。

その後、2部までの間は会場付近の半屋外のスペースで寒い中オシバトをしていた。
6章パートの後、卒業する3人だけのMCの時間に今までの思い出を話す中で、金澤さんがポロッと「オシバト」と口走ったことが話題になっていた。
(「オシバト」とは「推しメンバトルカードゲーム」の略で2019年夏発売、2020年1月まで定期的に大会が行われていたSUPER☆GiRLSのカードゲームである。絵柄になっているメンバーももう半分ほどになり、存在を知っているヲタクもかなり減っていると思う。興味がある方は「オシバト」で検索検索ぅ!)
前日にオシバトラー()の友人に「オシバトしような」と連絡を取り、ウキウキでデッキを組むくらいには楽しみにしていたのだ。
その一戦目の結果がこれ。

いや、「これ」で分かる人そんなおらんで。

まあざっくり言うと勝ちました。
その後何戦かしているうちに、開場時間も近づいたので準備して移動した。
移動している時には、「6期の羽渕花恋ちゃんにハマったヲタクのnoteが面白い」と話題になっていた。私もそう思う。

2部、入場してしばらくは場内をうろついては今までお世話になったヲタク達に予め書いておいた手紙を渡すなどした。12/29の時点で書いていたものだったし、短いものだったが想いが伝わっていればいいな、と思う。この時点で泣きそうだったので大体の人に対してそっけなかったと思う(すみませんでした)。

席は最前の上手端。端なので見切れが心配だったが、思ったよりステージが横長なので大丈夫だった。そして偶然両隣がいなかったので何かにぶつかる心配をせずに振りコピができて最高だった。

推しのソロは、ドレスも、お顔も、歌声も、
何もかもが、綺麗だった。
卒業する瞬間のアイドルはこんなにも綺麗なのかと、呼吸をするのも忘れるくらいに見入っていた。
推しがソロで歌ってくれた『旅立ちのうた』。
曲名も歌詞も卒業公演にぴったりで涙が止まらなかったので録画でちゃんと見返したい(でも多分また泣く)。

この日は1部も2部も本当に推しのパフォーマンスが輝いていて、まさにアイドルとしてのキャリアのピークで卒業していくんだな、と誇らしい気持ちになった。本当に楽しかった。

5章ラストの作品『キミニサチアレ!!』の2番サビでは推しの立ち位置が上手で、どう見てもワンフレーズずっと私の方に体を向けて踊ってくれた。あれが最後のダンスバトルだったのだと思う(存在しない日本語)。

そんな感じで最後の握手をして(?)
最後には
私「幸せでした、ありがとう」
推し「ありがとう、またね」
とやり取りをした。

推しのアイドル人生は線香花火みたいだったと思う。
最初は思ったように輝きを放てずに、それでも辛抱して、だんだん光を放って、最後に激しく輝き、綺麗に消える。
そのどの瞬間にも支えているファンがいて、自分もそのひとりだったと思うとなんだか嬉しい。
8月のZOOM会で画面越しに線香花火をして見せたことを思い出したりもした。

推しがアイドルでいるのは今日(2/11)を含めてあと5日。残っているのは配信やSNSなどオンラインでの活動のみだが、しっかり見届けたい。

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