わたしが産後ちょっとおかしくなっていた話。

以前にブログで書いた、産後に心身ともにおかしくなってしまった話をここでも書こうと思います。わたしと同じような状態で、いままさに苦しんでいるママへ届きますように。

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産後の話をしようと思う。

わたしは妊娠中から精神的にあまり安定しておらず、そこまで楽しい妊娠生活ではなかった。

もともと環境の変化が苦手なのと、出産という未知の世界が怖すぎて、妊娠経過は順調だったのに薄っすら暗い気分で過ごしていた。

そして産後、予想以上の精神的落ち込み、マタニティブルーズに襲われた。

それはそれは辛くて辛くて苦しくて苦しくて。どんだけ泣いたかわからない。

その時、夜な夜な血眼で探したのは自分と同じ、もしくはそれ以上に苦しんでる人の体験談だった。自分自身がおかしくなってるのは自覚していた。だから、同じような体験をした人の話を読んで安心したかった。

だから、ここに赤裸々に書いておこうと思う。

そして、これから出産を経て予想外の精神的ダメージに襲われ…同じように血眼で検索をかけるお母さん達に、届くことを願う。

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出産予定日の6日前、夫が出勤してすぐ、朝日が眩しい中突然破水。

まさか明るい中破水から始まるとは!不意打ちすぎる!
破水のインパクトも大きく(お股からボトボト水が出てくる、自分じゃ止められない)、猛ダッシュで帰宅してくれた夫と慌てて産院へ向かった。

そして、破水したにも関わらず微弱陣痛が続きお産が進まず。高熱が続き意識が朦朧とする中、息子の心拍が低下。30時間近くたった翌日の18時に緊急帝王切開になった。

息子は即保育器に入り、抱くこともできずに3日が経過。

この体験も、おそらく精神的な部分に大打撃を与えたと思う。

入院中はまだ病院スタッフの目もあり、産後ハイもあったのか、そこまで落ち込まなかった。ボロボロ泣いてはいたけど。

わたしの精神が地に落ちたのは退院後。

帝王切開の傷は痛むのに、眠れない生活のスタート。

30分から1時間ごとの授乳。

なんで泣くのかわからない。

寝ない我が子。

慣れない育児。

どんどんどんどん追い詰められていった。

気づけば、全然笑えなくなってた。

楽しいことは全く考えられなくなってた。

目の前の息子を、全く可愛いと思えなかった。

毎日毎日なんとか乗り切ることに必死。

1人になると発狂しそうで、常に誰かといたかった。

そして、こんな思考、行動をしていた。

・夜のベランダで1人ぼんやりと立っていた
・このまま飛び降りてしまいたいと何度も思った
・消えていなくなりたいと常に思ってた
・離婚届をテーブルに置いて、息子をお願いしますと置手紙をして、1人家を出ようと本気で思った
・何もなかったことにしたかった。息子を産んだことも何もかも、なかったことにしたかった
・息子と2人でいる時、何度も泣きながら絶叫していた(わけのわからん言葉を)
・夜中にクッションを壁に投げつけて叫んでた

自分自身の存在自体を無くしてしまいたかった。それしか楽になる方法はないと思った。

この子育てという終わりの見えない時間が、眠れない毎日が、頻回授乳で子供と離れられない毎日が、どんどんどんどん私から正常な思考を奪っていった。

旦那に泣きつき、
実家に頼り、
助産院で相談し、
毎日のように泣いて、

それでも息子を可愛いと思えない自分が、子育てを辛いと感じる自分が、

許せなかった。

でも、先に産んでいる子達には相談したくなかった。
アドバイスをされると余計に腹が立つだけだから。

ただただ、

寄り添って欲しかった。

おかしくないよ。

あなたはおかしくないよ。

大丈夫

大丈夫


わたしの、このおかしくなった状態は、産後半年位まで続いた。いまでも息子とべったり2人きりだと、相変わらず叫びたくなる。1歳3ヶ月までほぼ母乳のみで育てたから栄養が取られ白髪も増えた。

どっかに飛び出していきたい日もあるし、やってられっか!と息子相手にブチ切れる時もある。

でも、

「消えていなくなりたい」

とは、思わなくなった。

それだけで、良いんだと思う。

「愛情は湧き出るものじゃなくて、鉱脈から宝石を掘り出すようなもの」だと、以前読んだ本に書いてあった。

自然と母親になれるわけじゃなくて、

子育ての中で、ちょっとずつちょっとずつ。

それが人より時間がかかっても、辛くて辛くて悲しくても。

「わたしは、この子のおかん」

そうやっと思えたから、そうずっと思いたかったからから。それでもう、全部オッケー。

だから、同じように辛い辛い毎日を送っているあなたへ。

そんなあなたでも大丈夫

愛せないと泣いても、辛くて叫んでても大丈夫。

母性が湧き出なくてもオッケー、

そのままずっと出てこなくてもオッケー。

毎日お世話して、

授乳して、

ミルクあげて、

着替えさせて。

もう、それだけで十分。

それ以上のことなんて、全部おまけ。

笑えなくてもオッケー。

笑えるまで待とう。

もし本当に笑えない、ずっと笑えないならば、

勇気を出して助けを求めてね。

あなたが本当に限界になって、壊れてしまったら。それこそ、悲しくてやりきれない。

壊れるほど頑張らなくていいよ。

泣いていいよ甘えていいよ。

元気になっても、甘えていいよ。

ずーっと甘えていいよ。

だって1人じゃしんどいもん。

甘えていいんだよ。

もし、誰にも話せないと1人泣いてるなら。

ここにわたしがいるから、いつでも会いに来て。

わたしも、不器用なまんま、おかんをやっていくよ。

息子を愛せないと泣く日も、これからもあると思う。

でも、

寿命が来るまで、消えて無くなるのはやめておくよ。

まだまだ楽しいこと、私にも、あなたにも、きっとたくさんあるはずだから。

毎日頑張り続けているあなたへ

イトウカヌレ


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