ドキドキしない相手こそ、あなたの運命の人。

昨日書いた記事にコメントをいただき、そのお返事を書いていたら思い出したことがありました。

結婚して10年、付き合ってから数えると15年一緒にいる夫。

2008年から付き合いだして、結婚をしたのが2013年。この時点で5年経っていて、付き合いたての頃みたいなドキドキはすでに無くなっていた。

その間に遠距離恋愛からの別れる別れない…という難しい時期も経験した。

この人と結婚しても良いんだろうか？
もう前みたいにドキドキもしないのに。

遠距離でなかなか会えない中、悶々としていたわたしは駅前の小さな本屋さんである雑誌を立ち読みする。今でも覚えてる、確か「FRaU」だったはず。

お坊さんへの恋愛相談か人生相談が巻頭特集で、

今の彼にときめかなくなりました。
こんな状態で結婚して良いんでしょうか？
もっと他に運命の人がいる気がしてなりません。

あの日のFRaU

まさにその時の自分にドンピシャな、「その答え求めてたー！！」な質問が載っていた。

それやんそれやん、今のわたしが知りたいのはそれやん！教えてお坊さん！と、平常心を装いつつ（本屋さんの中だからね）回答ページに目を走らせると…

そもそも、ドキドキすることは身体的にも脳みそ的にも非日常なことです。常にドキドキすることは、身体の負担になるのです。

だからお付き合いが長くなるとドキドキしなくなるのが普通であり、正常なことです。

あなたが一緒に生きていくべき相手は、ドキドキしない、普通のあなたでいられる相手。まさに今お付き合いをしているような、お相手のことです。

ドキドキしない人こそ、運命の人なのです。

あの日の回答ページの記憶（ニュアンスで書いてます）

衝撃だった。

運命のお相手で思い浮かべる人って、常にドキドキしてトキメキがあって、夢心地になるような相手だと思うじゃないか…！

恋愛って、付き合うまでの「あの人もわたしが好きなのかな？」「もしかして両思いか？！」というソワソワしたある種の駆け引き時期と、付き合ってからの短い期間がとにかく楽しいし、トキメキがあふれてるから、あれこそが恋愛！と思いがち。

今の恋人にドキドキしなくなってくると、無意識にあの状況が恋しくなるんだと思う。

でもそれは脳内でドーパミンやらアドレナリンやらがドバドバ出ていた、普通じゃない状況で。

きっと相手を変えても、それを味わえるのは最初だけ。

もちろん今の相手と相性が良くない、一緒にいるとドキドキしないどころか苦しくなる、辛くなるなら、速攻で別れた方が良い。

でも、ただただ「ドキドキしない」「前ほどトキメキがない」なら、それは私たちの身体が普通の状態に移ったということであり、結婚生活はその延長にある。

脳内の快楽物質などに頼らなくても、一緒にいられる相手。付き合った頃みたいに気合を入れなくても、力まなくても、一緒にいられる関係。

それは長く一緒にいないと味わえないもので、実はかけがえのないものなんだと思う。

今のわたしと夫の関係もまさにそれ。ドキドキもしないし、トキメキもほとんどないけど、一緒にいるために気合は必要ない。

ああ〜やっぱり彼が運命の人かあ。

夢もなにもないオチだけど、結婚は生活だし日常を共にすること。運命とは、別にドラマティックでも、キラキラもしていないんだと思う。

ドキドキしない相手こそ、あなたの運命の人。