彼と一緒にいることは、当たり前のようで当たり前じゃない。結婚10年目の記録。
1年の中でいちばん大好きな季節、5月がやってまいりました。(2位は10月)イトウカヌレです。
新緑がそよそよと風になびき、窓を開ければ気持ちのいい空気が入ってきて、GWを過ぎると花粉たちも落ち着いて、もうすぐそこまで来ている湿気だらけの6月のことはちょっとわきに置いて堪能したい。それが5月。
子供の頃から自然に多く触れる中で暮らしてきたこともあり、ちょっとした風の変化や、木々の移ろいを見つけるとしあわせを感じます。
もしも自分が自然界の何かになれるのなら、風か木が良い。もちろんお花を見るのも大好きだし心躍るけど、昔からずっとわたしを落ち着かせてくれるのは季節ごとの風と木々たちです。
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5月は夫と結婚した月でもあり、先日2人で超久しぶりにデートに行ってきました。行き先は三重県。車で2時間ほどの伊賀市へ。
今年で結婚10周年。付き合い始めた年から数えると、15年一緒に生きてる。
付き合っていた頃は、遠出のデートなんて最高に心躍る時間!何日も前からワクワクしていたのに…長年にわたり溜めていたアレコレが顔を出して、実は直前までそれほど楽しみでなかったのです。
(連休に入る前に明け方4時まで色々話し合って、そこからは楽しみになった)
1人の人とずっと一緒に生きていくのは、簡単じゃない。楽でもない。どうしても相容れない部分もあって、それを抱えながら、何度もぶつかってお互いに歩み寄りながら、生きてきた。これから先もきっとそう。
でも、それも含めて「しあわせ」の一部なんだと思ってる。
自分だけで生きていたら経験できなかった喜怒哀楽の感情、愛しさも憎さも全部、わたし1人では知ることがなかっただろう。
最近ずっと聴いている曲のこの一節。
「当たり前の景色になってしまってるわ…」と初めて聴いたときにハッとした。
毎日一緒にいること。
そこに彼が存在していること。
高い空、冷えた風、広く青い海どころじゃない、空気レベルで当たり前になっていた。それは悪いことじゃないかもしれない。よく、空気のような存在と例えるし、空気がないと生きていけないのだし。
でも、15年前に大好きで大好きで恋人になって、紆余曲折を乗り越えてやっと結婚して、苦労して出産して…という過去を振り返った時、「一緒にいるのがもう当たり前」と捉えてしまっている自分を、あの頃のわたしから見ると良い気分にはならないだろうなって。
もちろん付き合いたての「ドキドキ!トキメキ!」には戻れない。脳科学的にもそういうものらしい。
ただ、「一緒にいることは当たり前のようで当たり前じゃない」ことを、これから先はなるべく忘れずにいたいと思う。
日々の生活に追われていると、しょっちゅう忘れると思うし、子育てに必死になっていると夫婦2人の時間なんて優先順位はどんどん下がってしまうけど、こうして文章に残しておくことで思い出しやすくなるはずだから。
20周年にはもっと遠くまで2人で行けたらいいな。
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