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空を飛んだあの日

この後に及んで待っている

誰かが何とかしてくれるのを

ただただ待っている

そういうところが 私のダメなところだ

いくら無力でも

最低限 責任は負わなくては行けない

選択は流された私が選択した選択だ


喫茶店でぼんやり眺める

カプチーノの白い泡は雲のようで

飛行機の窓から見た

真っ白い空と 真っ青な空の青を思い出す

スカイマークの飛行機に乗って

東京にやって来た

翼のマークは確か、♪マークだった


東京に来て3回目の春が来ようとしている

心を穏やかに保つのは

やっぱり此処では難しい

変わり者とキチンとした人が

混合して暮らしている

だからこそ、

刺激に満ちているし

だからこそ

自分の選択がキチンとしているか試される


混合したキャラメル色の渦に口をつけ

此処での私の成り行きを注ぎ込む

随分バカをみて

時ばかり過ぎてしまったような

途方もない気持ちになる


でも

飲み切った甘いコーヒーの泡に

がっかりするようじゃ

ちょっと変わったキチンとした人には成れない。


日々の積み重ねは

確かに私を作ったのだ

後悔はない

でも理解して積み重ねなければ

あの日空を飛んだ私に

報いることは出来まい


もうすぐ3回目の春一番が吹く

少し変わった私の

背中もそっと押すだろう

その時見上げる真っ白い雲は

憧憬でなく雲でなければならない


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