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茨の道

誰かが悲しい顔をしているのは見ていて辛いものだ。

かといって、下手な同情が人を救うわけでもない。

その悲しみは必ずその人の糧になる。

いや、そうならなくてはならない。

そのために選んだ人生なのだ。

だから、その悲しみを噛み締めた表情は勇気の一歩に等しい。

私は他人に優しくありたいと思う。だからといって、他人の厳しさを非難することはない。

その厳しさが優しさとして受け入れられる日が来るからだ。

誤った希望かもしれない。悲観的な意見を否定しているかもしれない。

それでも、あの言葉は意味を持っていた。他人を傷つけるものではない。

意味を持つ、形をもつ言葉だ。

その内側にある優しさを見つけることができるのは、その言葉を受け止めた者だけが手に入れられる。

冷やかしは同情ではない。そして優しさでもない。

容易に手の届く甘い果実はあなたのためにはならない。

苦難の先にある果実こそ、あなたに生きる術を教えてくれる。

あなたのためになる言葉は、その茨の道の先にある。

美味しいご飯を食べます。