普通学級で苦手だったこと/得意だったこと
私は成人してから自閉スペクトラムと判明しましたが、
普通学級で困ったことをいくつか紹介したいと思います。
🔷数学の授業
大体新しい数式が出てきたら、授業では口頭で説明されますよね。耳からの情報に弱い私には、たった一度の先生の説明で暗記するのは難しかったです。(塾の教材などには、どうやって解くか例題や解き方が詳しく書いてあり、それを見ながら解いたり、解き方を暗記するようにしていました)
🔷音楽の授業
音楽の先生がピアノで出す音を聞いて、それが何の音かを音符で記入する授業が苦手でした。何の音かは分かる。「【ファ】だな…」とか。理解していても音符の記入の仕方がよく分からなかったです。(毎日音楽の授業はないし、短期記憶が弱いため、音符の書き方をすぐに忘れ、記入の仕方を覚えていられず、毎回苦戦していました)
🔷家庭科の裁縫の授業
これは小学生のころから苦手でした。手縫い、ミシン、どちらもです。基本的に手先が不器用なので、刺したい場所に針をさせない、針に糸を通すのに時間がかかる、人より丁寧にやっているはずなのに下手くそ、たま留めに失敗する、という具合でした。家でいくら練習しても、縫う時間が短くなるだけで、上達したとは言えないレベルでした。
🔷体育の水泳の授業
未だに、5mも泳げません。体を浮かせるだけで精一杯。幼い頃は、顔に水をつけるのすら嫌でした。プールの授業では、毎回緊張して沢山空気を飲むし、嫌な思い出も多いです。幼稚園のプールの授業で、足がつかない場所にわざと放り出されたこともトラウマになっています。今じゃ大問題ですね。いくら出来が悪い生徒や園児がいてもやっていいことじゃない。あ、余談ですが最近そのプール(幼稚園が地元のプールと提携していました)なくなりました(笑)
反対に得意だった授業は、
🔷家庭科の調理の授業
これは他の人には参考にならないと思いますが、家庭科の先生の話を聞いていなくても、結果的に作る予定の料理ができればOKという認識を当時の私はしていました。そのため、個人的には楽でした。①何を作るのか、②味付けに気をつける、③盛り付けも評価されるためキレイによそる。これらを意識し、魚のさばき方や煮物を事前に教えてもらったとおりに班のみんなでやったら、普通に出来ました。自閉スペクトラムは協調性がないという人もいるけれど、私は調理の授業ならみんなと協力できました。
🔷国語の授業全般
国語は好きでした。黒板に書いてあることがテストにそのまま出ますから。ノートさえしっかり取れば、暗記してしまえばいい。短期記憶が弱い私でも、繰り返し反復すれば、作者が何を言いたいかや、漢字の読み書き、時にはテストに感想文を書くこともありましたが、授業をちゃんと聞いていれば問題なしでした。
🔷理科の授業全般
特に生物が好きでした。草食動物と肉食動物の違いや、植物のつくりや仕組み、化学反応なども目で見て分かりやすいものが多かったのかな、と思います。(物理は選択していないのでやっていません)
私は数学が苦手でも、理科はテストの得点取れたり、理科が好きだったので一概に理系が弱い、と言われず、教員からは不思議がられました。
当時は発達障害の診断もされていないから自分でも不思議でした。短期記憶が弱い、聞き取るのが苦手、という認識もなく、それが普通だと思っていたからです。
ちなみに高校時代のテストなどは、
現代国語87点
数学8点
このような感じで、学科ごとにテストの点数の差がとても大きかったです。
それでも補講を受けたり、塾に行って無事に留年もなく高校を卒業しています。人生、なんとかなるものです。
今学生で成績に悩んでいる生徒さんたちも、諦めず頑張ってほしいです。諦めなければ、なんとかなる。
でも、苦手な教科があるということに対して、理解してくれる人が必ず必要です。
担任の先生でも、学年主任でも、部活の顧問でも保護者でもいいです。
サボっているから成績が悪いわけではない。
努力しても点数が低い、理解度が低いのと、勉強を一切せず点数が低かった。
この2つでは、全く意味合いが違いますよね。ここに気づいてくれる人が側にいてくれたら、きっと学校や家が好きになれる。勉強が嫌じゃなくなる、と思っています。
どうか、世の中にあなたの味方がいますように。
ここまでお読みいただきありがとうございました!♥いただけると、さらに記事を書く気力がわきます!よろしくお願いします!
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