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もっと読まれる。0.02秒で心をつかむ!タイトルの「言葉の選びかた」

記事のタイトルは、すごく大事です。
人がそれを見て、無意識にわずか0.02秒で記事を読むかどうか判定するから。タイトルが記事の「予告編」だってことは、以前の読まれるタイトル作りの記事でもご紹介しました。

その中でも、私がとくにこだわるのは、言葉の選びかたなんです。
たとえばおなじ「運動」を表現しようとしても、「エクササイズ」「ワークアウト」「スポーツ」など、使う言葉によって印象がガラッと変わります。

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ここにこだわると、言いたいことがパッと寸秒で伝わり、多くの人に記事を読んでもらいやすいタイトルに仕上がります

きょうはコピーライターの私なりに考える、読まれるタイトル作りのための言葉の選びかたについてご紹介しようと思います。

バナー広告や、メルマガタイトル、動画のタイトルにも使えるはず。14年間の企業秘密、大放出です!

タイトル文字の中で、主役はどこか?

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まずはじめに考えるのは、タイトルの文字の並びの中での「主役」の存在です。映画の予告編でも、主役が魅力的に描かれていないと、本編を観たいとは思えませんよね。

主役は、多くの人からの関心を呼ぶ言葉であること。そして、その記事に書かれていることがパッと瞬間的にわかる言葉であることが必要です。

たとえば、この記事。

ビール大好き14年の私が、禁酒してわかった3つのいいこと。

このタイトルをパッと見て、いちばん目に入ってくるのは「ビール」だと思います。

この記事はお酒が好きな人に読んでもらいたいと思ったので、ビールという言葉がきっとその多くの人の心に留まるんじゃないかと思い、主役は「ビール」にしました。
これがもしビールじゃなくて「お酒」だったら。

お酒大好き14年の私が、禁酒してわかった3つのいいこと。

これも悪くないけどビールのほうが瞬間的に目に入ってきませんか?それに「酒」と「禁酒」の文字がかぶっていて、字数がなんだかもったいない。

また、私はビールの他にスパークリングワインも好きなのですが、こんなタイトルにしてみると。

スパークリングワイン大好き14年の私が、禁酒してわかった3つのいいこと。

おそらくビール好きの人より、スパークリングワイン好きの人のほうが、少ないですよね。それにビールという言葉を見ると瞬間的になんだか飲みたくなるけど、スパークリングワインは、なぜかそうでもない。
(お酒好きな方ならわかってくれるはず!笑)

もしこの記事がスパークリングワインだけにまつわる記事だったら、これでOKなんです。でもそうじゃないので、ここはより多くの人から愛され共感してもらえそうな「ビール」を主役に採用しました。


「熟語」は、瞬間的に意味がわかる!

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さきほどの記事タイトルで、多くの人の目を留めるアイコン的な主役が「ビール」だとしたら、本編の核となるもうひとりの主役は「禁酒」です。

ビール大好き14年の私が、禁酒してわかった3つのいいこと。

「禁酒」はある人にとっては嫌われそうで、多くの人から愛される言葉とは言えません。そのためいちばん目立つ左端には置かなかったけれど、でもこの文章でいちばん言いたいことは「禁酒」でした。

ビール好きな人で引っ張ってきて、禁酒を提案する、このタイトルにはそんな狙いがあります。

この「禁酒」の部分がもし、こんな言葉だったら?

ビール大好き14年の私が、お酒をやめてわかった3つのいいこと。

「お酒をやめて」と言い方がやわらかくなりました。でも「禁酒」のほうが漢字のイメージから強い印象があるし、字数が少ないので瞬間的に理解しやすいんです。

このように漢字を並べて熟語にすると、その意味がより強烈に伝わりやすくなることがあります。熟語は漢字2文字とか3文字だけで、意味がすぐに伝わる便利な言葉です。最近の私の記事だと、このタイトルもそう。

不眠だった私が、グッスリ寝て毎朝5時に起きるようになった話。

「不眠」の部分が、タイトルの主役です。これがもし、違う言葉を使ったら?

眠れなかった私が、グッスリ寝て毎朝5時に起きるようになった話。

どうでしょう。「不眠」のほうが強烈な響きとして、直感的に目に入ってきませんか?

それに「禁酒」も「不眠」も、最近は本などでもよく見かけるテーマで、その言葉そのものに時代の流行が隠されている気がします。そうした今の時代ならではの言葉を使うことも、読まれるタイトルのコツです。


主役に客観性を持たせる「数字」

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先ほど紹介した2つのタイトル。どちらも共通点は数字が入っていることなんです。もし数字を使っていなかったら。

ビール大好き14年の私が、禁酒してわかった3つのいいこと。
ビール大好きだった私が、禁酒してわかったいいこと。

後者は、なんだかボンヤリして見えませんか?心なしか、説得性に欠ける気がします。それはなぜかというと、数字はものごとを客観的に、論理的に伝える力があるからです。

ビール大好きという超主観的な情報が「14年」という数字があることで、「そんなに好きだったんだ」と客観的に納得できます。こちらの記事もそう。

不眠だった私が、グッスリ寝て毎朝5時に起きるようになった話。
不眠だった私が、グッスリ寝て早起きするようになった話。

人によって「早起き」の定義って違いますよね。それが「毎朝5時」と数字があるだけで、「そんなに早起きなんだ」と客観的に伝わりやすくなります。

また数字はなぜか言葉の並びの中でも目立つので、目に留まりやすくなるという効果もあります。


英語はみんなが知っている言葉だけ

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また私はタイトルでは「みんなが知らない言葉は使わない」ことをおすすめしていますが、その中でも特に使わないほうがいいのは英語です。

ただ例外もあって、みんなが知っている英語なら使ってもいいと思います。たとえば私の記事でいうと、これ。

TOEIC320点アップも夢じゃない。忙しい30・40代が単語をスイスイ覚える方法

この場合、どうしても上達具合として「320点アップ」という言葉を使いたいと思っていました。でも何が320点アップなのか、「TOEIC」という言葉を使わない限り伝えることができません。

またこの記事を読んでくれるであろう人は、英語学習に興味のある方。そうした方であれば、「TOEIC」という言葉にはすでになじみがあるかと思い、タイトルに入れることにしました。

このとき「トーイック」より「TOEIC」のほうが、速く意味が伝わります。「ネットフリックス」より「Netflix」のほうが理解スピードが速いのと同じです。

こんな風に、読者はどっちの言葉にしたら、より瞬間的に理解してくれるか?それを考えていくと、タイトルはもっと読まれやすくなります。

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読まれるタイトルのコツ。今日はこんなところにしておきましょうか!まだまだ書きたいことがあるんですが、それはnoteが100本書けたら(あと20本くらい!)、まとめてお伝えしたいと思います。

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それではみなさま、よい金曜日を。
また月曜にお会いしましょう!

小森谷 友美
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