見出し画像

老いと死

前回の記事で世間は平等じゃないと書いていましたが、 
ありました、唯一、平等なものが、 
それは「老いと死」ですね。 

これだけは誰にでも平等にやってきます。 
嫌でもやってきます。 

老いない人はいません。
死なない人もいません。

どうやってそれを乗り越えるのか? 
宗教はそれに答えようとしますが、
腑に落ちる答えを宗教から感じたことは無いです。

イスラム教でも、キリスト教でも、神のもとへ行くから
心配するなと書いてありますが、
宗教を信じて老いを止めた人はいないんですよね。

技術屋はまず成功例が無いのに、
宗教をやって老化を止めた実績が無いのに、
その宗教を使え(信じろ)と言われても、
その宗教は使えない(信じられない)です。

エジソンは「人間の魂もエネルギーの形態一つ」と考え、
「魂は宇宙のエネルギーの一部である」と考えており、
「物理的にエネルギーは光・熱・電気・力等様々な形を変えても
不変なので、魂というエネルギーは人間の死後も存在し、
このエネルギーの蓄積こそが記憶なのだ」と考え、
それなら霊界と通信が出来るはずだと
霊界通信器、俗に霊界ラジオを作ろうと努力していました。 

ラジオのように、周波数や波長などが合えば、
霊界の声、つまり死者の記憶を聞くことや話すことが出来る。
それに15年もの年月を注ぎ込み亡くなったのですが、
完成を見ることは無かったのですよ。

そう考えると、記憶はエネルギーではないのかもしれません。
そうすると何なのだ?と聞かれても、
エジソンでも見つけられないのですから
一介の技術屋には答えられないですね。

老化の原因は徐々にわかってきました。
テロメアと言う染色体が分裂の過程で短くなり、
ある長さになると、分裂が抑制され、新しい細胞が作れないために
新陳代謝が止まり死滅する細胞が増えていくのが老化と言う現象です。

神様が、テロメアの分裂時に短くならないように、何かをすれば、
技術的に人は老いることも死ぬことも無くなります。

少なくとも、短くならないようにするのは神様じゃないと思います。

例えば、原始仏教の老いと死への回答は簡単です。
人は生まれれば、それにより老いと死が生じる。
因果の理屈ですね。
老いと死はそこにあるのだから受け入れなさいです。

しゃぁない、生まれちまったら、老いるのと死ぬのは免れないから、
それを受けいれろと言うことです。 

技術屋としてはある意味納得できる回答です。
出来ちまった不具合や、起きてしまった事故は、
無いことにできないからとりあえず認めて、
同じような不具合や事故が起きないようにする。

じゃぁ、人生はやり直しが出来るのだろうか?
これについても原始仏教の回答は簡単です。
死後の世界は考えても修行の役に立たないから考えるな。
それでなくても、老いとか死は受け入れがたく大変なのに
まずは、それを受け入れることの方が重要だと。

老いと死について、
受け入れるは難しいですが、
笑って生きるのは、自分でもできます。

老いと死をグダグダ考えて生きるか、
そんなことは考えなくて、出来ることを出来るだけ行い、
シアワセに生きる選択肢があるのなら、
シアワセに生きて、老いて死にます。

結局、すべては自分次第です。

あれ、どこかで聞いたことがある。
マックの企業理念にありましたね。
Up to you ー 君次第だ 
ほんと、ビジネスキルは生き方のスキルです。

Previous:ちょっとまじめなSEXの話    
Next:→ Coming Soon

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?