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安い酒場のカウンターでブルースを

安い酒場のカウンターに突っ伏して、
思い出と言うスピリタスに、終わった愛を流し込み、
真っ赤なブラッディマリーを飲み干すと、
「お客さん、お待ちなっていた方が来たようですよ。」
とバーテンダーが声をかける。
酔っぱらった頭で、振り返るとそこには、彼女が立っていた。
遠い雷鳴の様に、悲しみに悲しみに打ちひしがれて、
うつむいた俺に、
「終わってないわ、終わりにしないで。」
そう言いそっと肩を抱きしめる。
酔っぱらった考えが口に出る、
「まるで、ブルースの様だ。」
「いいえ、これはロマンスよ。」
そう言い、冷たい頬を押し付ける。
流れた涙の冷たさに、驚いて
「終わったんじゃないのか?」
「何時、嫌いって・・・ 
あの時の貴方は冷たすぎて、少し時間を空けましょうと
言っただけよ。」
「まだ、いてくれるのか?」
「いるわよ。 縁側で手をつないでお茶を飲むまで。」
「さよならに、さよならする時が来たのかもしれない。」
そう言い、ブラッディマリーを口に運ぼうとすると
「もうよしましょう。 夜はすぐに過ぎるわ。」
「まだ、夜は長い、きっと貴方は、また、別れ話を始めるさ。」
「そんなことは無いわ。 よく聞いて、あなたは嫌いじゃいないの、
飲みすぎたり、イライラしなければ、きっとうまくいく。」
そう、あなたといると楽しいし、うれしい。
そう、貴方といると嬉しいし、楽しい。
きっと、スキなんだ。

・・・
これは勝手な思い込みで、
かつ、ももまろさんの記事の紹介でもあります。      
あくまで、思い込みですので
事実と誤認しないようにお願いいたします。
・・・

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