人生を取り戻したワーケーションin五島列島
数年ぶりの友人から「弥生!これ行ってみない?」と突如メッセが飛んできた。それがこちら。
ワーケーション(=Work+Vacation)という言葉を聞いたことはあっても実際には単身者やフリーランスの方が行くものだと思っていた。
誘ってくれた友人は4歳男のシングルマザー。
お互い子どもが1歳ぐらいのときに2回会ったっきり、「おもろっ。仲良くなりたいっ!」と思ったのにその後なかなか誘えてなかった。
仲良くなりたいと思っていた友人からの特別なお誘い
4歳から参加できるアウトドアスクールがある
3歳以下には託児サービスがある
五島列島は1回行ったことがあるけどまたいつか行きたいと思ってた
友達と一緒なら初のワーケーションも怖くない
こういうときのために毎月コツコツ貯金はしてきた
…と、話をもらった瞬間に、行けない理由よりも行ける理由を考えてしまった時点で行く運命よな。
「五島ワーケーションチャレンジ #GWC」の全貌
ワーケーションって自由気ままなものだと思っていたけど、五島ワーケーションチャレンジ #GWC は違った。
キャンプ村で他の家族と共同生活
×
市街地に移動してホテル滞在
という組み合わせ。
強制的に同じ期間に参加している人と交流をするパッケージになっている。結果として、タイトルに書いた通り「人生を取り戻す」ほどの素敵な時間になっていくのです!
私が参加した日程は7月2日(土)~7月9日(土)の7泊8日!
HPで「お試しは4泊5日、満喫するなら6泊7日」と書いてあったのに、「金夜に帰るなんてもったいない!」と、さらに土曜日に遊んでから帰る日程にしました。
平日5日間は、子ども向けのアウトドアスクールや託児サービスがあるので、丸々仕事をする気満々。
平日仕事をするとはいえ、こんなに長期期間の旅行は久々すぎる…!「趣味、旅行」がこの数年で体現できなかったのでワクワクが止まらない。
しかしながら、直近の仕事がバタつきすぎていて、入念な準備も下調べもままならないまま出発の日を迎えました。
結果……
また行きたい、絶対行きたい!
1日ずつ語っていたらキリがないほどの思い出があるので結論を先に言いますね。
タイトルに書いた通り、「あぁ、これぞ私の人生だった」と思えた時間でした。
何がそんなによかったのか。2022年の夏が終わってしまったけど、ようやく書き残しておくことができました。
旅先での出会い、アイスブレイク無しの共同生活
最初の3日間のバンガローで強制的に共同生活になります。
誘ってくれた友人がいるとはいえ、会うのはこれで3回目。ほぼ初めてようなもの。
ほかの家族とも「初めまして~」なんて形式的な挨拶をしたとたん「とりあえず海行きます?」「夕飯どうしましょっか!?」と共同生活がスタート。
みんなで買い出しをして、海に行って、そのまま子どもたちとお風呂に入って、自然と夕飯づくりが始まる。
僭越ながら料理好きなので、五島の食材で好き勝手に料理をさせてもらいました。限られた調理道具しかないから切る・炒める・ゆでるぐらいだけど、食材の良さが際立ってこれがまた最高。
みんなでテーブルを囲んで夕食を食べる。お酒が進むぅ。
遠くで子どもたちがはしゃぎまくっている。
んで、最後はこの大広間に雑魚寝しますw
大学生かよ、最高だぜっ!!
2日目(日曜)もみんなで海に行きました。
ちょうどいい自由と優しさに包まれる24時間
こんなワーケーションに参加するぐらいなので、みなさんちょっと変人なんですよ。いい意味でね。
仕事ができて、優しくて、自由で、個性がある。
100円で3時間動くクーラーが切れると、誰かがそっと100円を投入してくれるんですよね。夜中も寝苦しいなぁと思って100円そっと入れるとどこからの布団から「(ありがとう~)」ってささやきが聞こえる。
あれ、子どもたちだけで外で遊んでる?と思って外を見に行ったら誰かが付き添ってくれている。
夕方になると「洗濯物あるひと~」と声がかかって、洗濯班と夕飯づくり班に自然と分かれる。
ちょうどいいタイミングで布団が敷かれ始め、みんなが自然と手伝う。
掃除しないと!ってなったとたん、ごみ集め、掃除機、荷物整理があっという間に終わる。
朝起きると、「コーヒー飲む?」と淹れてもらえる。
母子家庭として、なんでもひとりで決めてこなしてきた日々だったけど、人の優しさに頼れて包まれる感覚…ってなんか久々。
家族関係なく溶け込んで仲良くできるって素晴らしいなぁと感じた毎日でした。
仕事もバッチリできるのに、一歩出れば非日常
こんな3日間を過ごしちゃったもんだからそのあとのホテル生活さみしい~ってなるんだけど、平日になると半分仕事モードだから意外と平気でした。
何より、五島にはコワーキングスペースがたくさんあって、Wi-Fi環境も申し分なし。場所によっては個室もあるし、利用料金だって格安。
「今日はどこのコワーキングにしよっかな~」なんて、その日の気分で選べます。
事前案内には「いつもの半分ぐらいの仕事量がおすすめです!」と書いてあったけど、正直そんなに余裕はなかったのでがっつり仕事してました。オンオフはっきりさせたい私にとってはそれでよかった。
いつもは保育園の送り迎えの間だけど、五島では子どもたちがアウトドアスクールや預かりサービスにいる間は完全に仕事モードです。
違うところといえば、一歩出れば非日常であること。
朝のコーヒーも特別だし、ふらりと港をお散歩できちゃう。
オンラインMTG万歳。リモート万歳。
仕事が終わったら仲良くなった家族で集まってご飯に行く。
とにかく子どもに優しい五島のみなさん。どのお店も子どもウェルカムだし、予約時間に到着したら子どもを待たせないようにとおにぎりと唐揚げを作って用意してくれていたり。
自然に触れて逞しくなる子どもたち
何といっても一番満足したのは、子どもたちが毎日大自然に触れ、逞しくなっていくこと。
4歳の娘は平日5日間アウトドアスクールに行きました。朝から夕方までがっつり自然の中で遊び、毎日泥だらけで日焼けして帰ってくる。
初日は不安そうだったけど、怖がっていた海遊びも大好きになって、お昼ご飯はみんなで自炊。虫を追いかけまくって信じられないぐらい逞しくなりました。
さらに、木~金曜日には1泊2日のキャンプ!!
え、親と離れてお泊りなんてできるのか!?!?と心配していたのをよそに友達と協力してそれはそれはもう楽しんできた様子。
金曜日の夕方のお迎えタイミング、「おかあさ~ん!」と飛びつかれるのを想像していたのに、第一声は「見て!カブトムシ!」でした。
2歳の息子は年齢的に預かりサービスでしたが、最初はちょっぴり泣きながらもお友だちと楽しい時間を過ごしてくれてました。
そうそう、私の人生はこういう旅が大好きだった
仲良くなった家族たちが続々と帰っていくなかで、最終日の土曜日は親子3人でレンタカーをして五島をぐるり一周してきました。
五島のシンボルである鬼岳→超綺麗なビーチを2つ巡って、コワーキングのお母さんが運営しているカフェに行って、温泉に立ち寄って、ギリギリ空港に到着という過密スケジュール。
20代もこんなアグレッシブな旅行をしていたけど、「ワンオペ親子3人でもできちゃうじゃん!超楽しいじゃん!!」ってなりました。
ずっとこういう旅がしたかった。
人から見たら情報量多すぎて忙しなくて濃すぎるかもしれないけど、その土地その時間に溶け込んでしまうような。
旅運がいいなぁって思っているのは実は人の優しさに包まれているからで、その優しさに心地よく乗っからせてもらっている旅。
誘ってくれたけいこちゃん、同じキャンプ村で過ごしたさえきさん、やまがたさん、ゆきえ、そして子どもたち。
この旅行中に出会ったすべてのみなさん、本当に本当にありがとうございました。
この数年間で色々な環境変化があって、その波をなんとか乗りこなしているけれど、根っこの部分は変わらないことを思い出させてくれて、人生を取り戻した素晴らしい7泊8日の五島ワーケーションでした。
また来年行きたいな!!
おまけ
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