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授業日誌:中学生クラス:新教案2回目

新教案で臨んだ2回目。

今回のテーマは「形容詞」

まずはディクテーション。こちらも形容詞にしようかどうか、考えたが聴解でたくさん聞くので、テーマは「文房具」にした。えんぴつなどよく使うものから、おそらく初めて聞くであろう、「蛍光ペン」や「修正テープ」などの言葉を使ってみた。ひらがなとかたかなが混ざっているので、ヒントを示してやったので、全然書けないということはなく安心した。

それから、前回まではQA5と題して、質問を5つ使って、
滑らかに読む練習 → 覚える → 答える → ( 会話を広げる )
という練習をやっていた(会話を広げるは時間の都合上まだできていない)が、今回はネットで見つけたペア練習がおもしろそうだったので、それをやってみた。

やり方は

① Aはベトナム語で文(単文)を読み上げる。Bはそれを翻訳する。
② Aは同じ文をベトナム語で質問する。Bは日本語で答える。
③ Aは同じ文を日本語で質問する。Bはベトナム語で答える。
④ Aは同じ文を日本語で質問する。Bは日本語で答える。

学生にはペアで異なる質問シートを配る。それには日本語とベトナム語の1つの質問が、5つ書いてある。初めてやってみたが、ベトナム語を使うこともあって、リラックスできることもあるのか、多少盛り上がっていた。学生が5人なので、私もいっしょに練習したが、難しかった。どれだけの意味があるかわからないが、おもしろくはあった。そもそもある練習の意味や効果などは測れるものではないと思うので、おもしろいという要素だけでも十分だし、意味づけはいくらでもつけれるので、いいと思う。

ただ終わってから、特に確認しなかったので、そこは反省点で、どうやって確認するか、同じようにやるか、日本語でだけでやるかは考えておかないといけない。

次に『毎日の聞き取り50』を使った聴解。内容は形容詞。

全体的に聞き取りやすかったが、イラストなどの説明をしていればもう少し聞き取れていたと思う。これは反省点。「(学習済みの範囲であるから)このぐらいはできるだろう」ということと、「これぐらいはやってほしい」ということが交錯してしまい、手を抜いてしまったのだと思う。

それからできる日本語のイラストを使っての会話練習。

A:あついですね。
B:そうですね。

というシンプルなものから、

A:Bさんの国では暑い日に何を飲みますか。
B:私の国では「アサイージュース」を飲みます。
A:「あさいーじゅーす」?「アサイージュース」は何ですか。
B:アサイージュースはエナジードリンクです。おいしいですよ。
A:へえ。

このようなものまで練習。使ったスライドはこんな感じ。

上記のようなスライドで練習して、以下のスライドで練習をした。

使う会話は何回か練習しているので、テンプレートを見なくて、出来ていた。

次は以下のような会話練習

これは何枚かスライドで確認した後で、学生自身が考えたもので練習。

最後に会話の内容を作文にして、終わり。会話で練習しているので、みんなよく書けていた。

今回はいい雰囲気でできた。

いつも眠そうで、表情に変化のない学生も少し笑う場面があった。授業の内容が楽しくて、笑っていたということではなく、他の学生の言い間違いとか、私の変な言い方とか、変なボディランゲージとかおそらくその辺で笑っていたのであると思う。それでも笑ったということをポジティブに捉えて、今回の授業を土台に授業の内容自体が楽しんでもらえるように、作っていければと思う。その前提として、「わかる」ということではあると思う。

あとは最近入った基本的に寝てるか、絵を描いている学生である。この学生の心の牙城を崩すのは至難の業であろう。しかし、今回の授業で多少自身が持てたので、涓滴岩を穿つ、私はできると思う。


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