オンリーワンホームラン


麦酒を初めて飲んだ。全然良さがわからないぐらいには自分が若いと知った。

一生わからないままでいいや。


大人と子どもの境目って曖昧だ。
年齢で引かれた境界線はあくまで目安な部分もある。
もちろん同い年でも誕生日によって違う待遇が取られることもしばしばあるし、でも誕生日が後だからって子どもっぽいとも限らない。

いまや義務教育真っ只中でも社会貢献の術を身につけている人がいるなんてことが有り得る世の中で、大人が!子どもが!なんて語ってもしょうがないよね〜。

町外れの喫茶店を見つけて雰囲気に馴染もうとしている自分は俯瞰的に見て大人っぽく見えるし、と思えば成長期の子どもかってぐらい眠っていることもあるし。


いかにも大人らしい、将来設計や論理的なアイデアが生み出せないから、真っ白なキャンバスに色を塗りたくる。
思いつきと感覚で不安定な綱渡りをしていたいなんて子どものような心を持っている。

いつまでこんな幼いことを口にしていられるかもわからない。
淘汰される前に何か形にしないと蜘蛛の糸は切られてしまう。地獄の門に挟まれて終わるだろう。


そんな甘いもんじゃあないよ〜と360°から声が聞こえてくる。だから楽しみだ。

将来をまともに設計する気がない私は5年後、はたまた10年後にはどうなっているのだろう。それとも満足いく形で終えているのだろうか。わからない、だから楽しい。

卒業アルバムに書いた将来の夢、「野球選手」は達成できそうにない。コーチに怯えて萎縮する子に現実は厳しかった。
一番苦手なコーチがいない日に打ったホームランは一生忘れない。
ピリピリした環境に身を投じて心身共に鍛えようとかは合わなかった。向き合うだけ無駄だった。
厳しいところで心が鍛えられる人は元からかなり強い人だ。それか余程のドMかのどちらかだ。スパルタとか聞くと全身が震える。恐ろしい。


いくつになっても人を寄せつけるオーラを持ち合わせていたい。笑顔が素敵って褒められていたい。

そんな夢も甘いもんじゃあないよと言われそう。

大人って口うるさく厳しいことを言う存在のことなのかもね。そんな人ばっかりだ。

大人にならず者でいいや。

「体は大人で心は子どものまま」、これを現代ではピーターパン症候群と呼ぶって調べたら出てきた。

何でもかんでも病気とか気質のせいにしがちだ。細分化をしようとしても1人の個性は複雑でぐちゃぐちゃなのに。名前をつけて収まるほど簡潔なつくりにはなっていないよ。難しいどころじゃないんだから。



あ〜またわからなくなっちゃった。
おやつの時間にしよっと!!



ここまでお読みいただき有り難うございました。

自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。