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言葉 時々 晴れ
雲の境目が頭上にあった
どうしてもかき混ぜたくないから、口に運ぶ分だけ軽く掬い上げ、盛ったご飯の上に少し被ったカレーを僅かに交わらせる
誰かにも指摘されることがなくなった、きっとこだわりであったはずの、人としてのクセも、自分だけが気にしている
誰かに見られている、という緊張感をちょっと重めに背負わせてしまっているのは正直申し訳ないとは思っているけれど、「あと数年の辛抱だから」とまた嘘を重ねて、配慮を先回りさせる余裕がなくなるまでは抱え込ませてあげるつもりだ
ふと散歩したくなると雨雲が近づいてくるように、何かを悟られて必然的な偶然が生まれていると読み解いて、履いた靴に隠れていた踵を再び空に解いて、まるでやりきったつもりで入念に手を洗い、週末17時の天気を晴れにしてみせた
自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。