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【子育て】こんなときどうする? #7 友達とうまく遊べない

「ずっと一人で遊んでいるみたいで…」
「お友達と一緒に遊べないんです」

保育園や幼稚園で、このようなお悩みを抱えている方がいます。


必ず友達と遊ばなければいけないのか

そもそも論になってしまいますが、友達と遊ばなければならない(?)というのは、思い込みや、世間的に「それがいいはずだ」と常識っぽくなっているから、という部分も多いような気がします。

また、日本の学校では、まだまだ【みんなと一緒、足並みをそろえる】ということが良しとされる風潮が強く残っていますよね。だから、友達と遊ばず1人で過ごしている子は、

友達と遊べない子
変わり者
何を考えているかわからない

など、どうしてもネガティブなイメージをもたれやすいのです。


それも立派な個性、といったん捉えてみる

幼稚園の年長児を担任していたときのこと。四六時中、私の後ろにピタッとついてきて、話をしたがったり、お手伝いをしてくれたり、スキンシップを求めたりしてくる女の子がいました。

ファミコン時代のドラクエのように、主人公の後ろにピタッとついて歩いていく…まさにあんな感じです(笑)

担任の私も最初のうちは、お母さんのご要望もあって、友達と遊べるように促したり、一緒にみんなの輪の中に入って遊んだりしましまたが…。

おきあがりこぼしが必ず真ん中に戻ってくるように、その子も、友達とのかかわりを促したところで、担任の後についていくという過ごし方が好きなんですよね。

お母さんとも少しずつ共有をしながら、彼女の個性を生かして、彼女がしたい過ごし方を基本的には認めていく方向にシフトしていきました。


そんな彼女も、もう立派な高校生です。

友達がいない?友達と遊べない?クラスの問題児?

いえいえ、全くそんなことはありません。今でも、相変わらず先生の手伝いをするのが好きなようですが、加えて部活の仲間とも楽しい時間を過ごし、充実した高校生活を送っているようです。

今できない(と感じていること)が、これからもずっとできないわけではないし、努力しないとできるようにならないわけでもありません。

凸凹の凹を埋めるのもある程度は必要かもしれませんが、凸をより伸ばしてあげようという心持ちでいることが、何よりお子さんを丸ごと受け入れて愛することにつながり、いろんな壁を自分で乗り越えていくための、最強のパワーとなってくれるのだと思います。

本当に遊びたい友達と出会ったとき、その友達とのかかわりの中で、関係性を学んでいけるとよいですよね。

そして幸いなことに、昔に比べて現代は自分の個性を生かした働き方を選択しやすくなっています。

一人ひとりがそんな選択ができたとき、友達とうまく遊べなかったことも、小さな悩みだったなとか、杞憂に過ぎなかったなとか、逆にこんなところでプラスに働くなんて!と思い直すことも、あるかもしれません。

未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って…。大切に使わせていただくことを約束します!