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宵のサクラに 

幾年月の 夜を越え
サクラの蕾は 夜露に濡れた
宵の艶やか 誘われて
酔いの勢い 夜道を辿る

詮なきことと 諭されて
心鎮める 詩を詠む
伸ばした指先 月は彼方に
彷徨いさまよい歩く 道の先

花冷え、震え 星は冴え
逢えずばかりの 君を想った
想いの丈は 何処いずこへ届く
情けなくとも 頬は濡れゆく


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