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学ぶことについて考えてみる

【自己紹介】
高専機械工学科を卒業後、大学院に進学して、技術経営というのを勉強してました。名前の通り、技術や技術知識を活かしどう世の中にあったサービスや製品を作るのかみたいな学問でそれを学びました。
その後、人材会社に入社し、キャリアアドバイザーをしてます。

■学びの経歴
もともと高専では高一からほとんど微積や工学の勉強をしていました。その学びでは、なんかワクワクしないなぁと、なんと7年間も思い続けてました。研究も、ポンプをより良いポンプにするにはどういう設計にしたら良いのか?(消費電力を抑えるには?耐久性を上げるには?)みたいな研究で、何で自分はポンプの研究やってるんやろ、って毎日思ってました。
そこを深掘ってみると、顧客にとって消費電力を数円抑えることを本当に望んでいるのか?一部品が長く耐久できる商品が顧客にとって本当に良い商品なのかという疑問がありました。そんなマインドなので嫌々やらされての勉強とか研究をしてました。
ひねくれた僕は結局、顧客のインサイトや根っ子のニーズを把握し、創り出すことなど、技術よがりじゃない顧客起点の物をつくりだすことが本質やろという考えが強くなり、技術経営を学ぼうと思ったわけです。

そこで大学院に入ってからは、勉強が楽しい!となりました。というのも、何の研究をするのかも自分で考えられたし、そこから教授のサポートもありながらも基本的にはほぼ自由に論文を書くまでやらせてくれました。しかも、授業も興味がある授業を他学部の含めて取ることができたり、走るプロジェクトも自分で選択できたり、自由な学ぶ環境だったわけです。

もちろん高専の時のような種蒔き的な学びも基礎として役立ち非常に大事だったと思いますが、ゴールを持ちそこへの手段的な自分から掴みに行く学びがここで初めてでき、学ぶ楽しさを感じたのです。
こういう研究をしようとか、こういうプロジェクトをやろう!みたいな主体的に決めたゴールがあって、そのために必要そうな知識とかを論文を自分の考え・仮説に沿ってネットで探したりして、自分のものに変換をするという流れでした。
この時に集めた知識とか考えは今でも生きてるなぁと思うことも多いですし、過程である思考法やプロセス的なところもまだ生きてます。
なので僕的には、種蒔き的な基礎的な学び+自分の考えや目的に沿った手段的な(主体的でフィットした)学びを両立していくのが大事なんじゃ無いかなぁという変化が当時あったと思っています。

【最近の学びについて】
なんか色んな学びが出てきてややこしいんですが、最近の僕の学び方として「インプット」と「思考的な学び」の2つをしているなぁと思います。

読書、YouTube、ポッドキャスト、日経を読む行動などはインプットがメインだと思っていて、その時気になったこと、自分の中で流行っていること、仕事で必要そうな知識などを気ままに入れることが多いです。(例えば、半導体ってどう作られるんやろ?をYouTubeで工場見学見たり、〇〇市場動向ってググったり)
気ままにたくさんの情報に触れ続けるというただの現代人としてやっています。

大前提上記のインプットをし続けることはめちゃくちゃ大事だと思っていますが、もう一個の「思考的な学び」もめっちゃ大事だなぁと思っているので、今日はそこを考えてみようかと思います。
思考的な学びはたくさんのインプットした情報とか知識、考えをどう展開、調理するかみたいな物だと思っています。

■知識の展開
例えば、知識の展開でいくと、最近「商社」について、ちゃんと調べてみようと思ってビジネスモデルとか調べてみました。ビジネスモデルが分かったら、そのビジネスモデルからどういう働き方、条件、今後の市況感、営業スタイルになるのかなどの仮説を立て、それについての情報がないかを調べます。仮説に沿って条件や営業スタイルのイメージが明確になってきたら、その営業スタイルがどういう人にフィットしそうかを考えます。みたいな感じで、インプット→仮説・思考→インプット→仮説・思考みたいに繰り返していく感じです。
そうなると、ただの知識というより、自分のものとしての知識になっている感覚があるので、カウでの共感・提案時などの活用をはじめ、他業界の理解や考えへの転用(専門商社が斜陽ならメーカーはどことの取引が増えてるんだろう?専門商社からモノタロウみたいなECに流れてるのか、ってなると今伸びているECとまだEC化できてないEMC商材ってあるのかなとか)ができたり、知識の転用や必要に応じた引き出しがぐっと広がる感覚があるなぁと思ってます。
という感じで、ただの情報として入れるのと仮説を繰り返して、展開して周りの知識を広げるみたいなことをしたりしてます。

■考えの調理
もう一個の調理の方は、すでにあるものから考えることです。
例えば、ブティック型などの競合が増えカウの登録者数が減っているという背景に対してどういうサービスをCAとして届けたらいいのか?などです。こういう時に、そもそも顧客はエージェントに何を求めているのかというニーズを想像したり(求人、情報、伴走、エナジャイズ?)、そもそも自社と競合を比較した時の強み・弱みって何だろうと考え、じゃあどの状態になれば顧客が満足し他選択肢を取ることなく独占化できるのか、その結果ご支援できるのかという仮説を立てることかと。
こういう風にすでにあるものからでも、考えや思考で取るべき施策を学べたりするとも考えてます。

なので、学びって基本めんどうですが、視点や目的を変えるだけで楽しくなるし、どう調理するかで効果が大きくなったりするということかと思ってます。

なんか、小難しくつらつら偉そうに書いた僕ですが、YouTubeとかショート、SNSを一生見てしまうので、今日の振り返りをもとに、今年はちゃんと学びを楽しんで加速させようって思いました。



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