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【第5話】初めてのスタジオ経営1年目のまとめ(スタジオ経営ってぶっちゃけオワコンなの?)

どうも、studio chikutakuの田原です。
神戸の阪急六甲駅から徒歩5分の場所でフォトスタジオの運営を行っております。

さぁ、長らく続いてきたこのシリーズ。

◇スタジオ1周年記念暴露
『初めてのスタジオ経営1年目の真実』

も今回で最後です。ザックリとまとめると、
1話目で、施工会社に逃げられ、仲間に助けてもらってなんとかオープンしたと思ったら、
2話目で、大赤字でスタジオ閉店の危機に陥り、
3話目で、子どもたちがスタジオに集まり始めてなんとか売り上げを持ち返し、
4話目で、訴えられる。

そんなこんなで1周年
田原はまだここに立っている。
本当に思い返せば笑える1年でしたが、共通して言えるのは『人間っていいな』ということですね。

今夜のテーマは
【第5話】初めてのスタジオ経営1年目のまとめ(スタジオ経営ってぶっちゃけオワコンなの?)

色々ありましたが、結構カメラマン界隈では「自分のスタジオが欲しい」という方が多いので、
1年運営してみて実際どうなの?というところをお伝えできたらと思います。
ただ、一番読んで欲しいのは『5、田原のノロケ』なので、そこだけ読めばいいです笑

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**目次ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1、日本の写真館の現状←大事だけど硬いから飛ばして良い
2、数字で見る、消えていくフォトグラファーの特徴
3、スタジオはいるの?いらないの?
4、田原は撮るよりしゃべりたい**
5、田原のノロケ←ここだけ読めばよい**
6、1年目の総括
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー**

1、写真館の現状

「写真館はオワコンなのか」という事を語る上で、まず現状を知っておかないといけないのですが、
このブログを書くまで『写真館の件数は年々減少している』と体感では思っていたのですが、経済センサスを見てみると、
実は2012年から4年間の2016年で日本には約1600店舗程増えています。
これは意外でした。てっきりどんどん廃業して、減少傾向にあるものだと思っていたので。
従業員でいうと7000人ほど増えています。
ただ、増えていっているからと言って安心はできません。
2012~16年の間に新しい写真館は

928件

開業しているのですが、廃業件数はなんと

1632件。

倍近くの写真館が廃業しているんですよね。
4年前よりはマシになっているからこそ、件数自体は増えているのですが、
ほんと、右肩下がり一歩手前のギリッギリの状態です。

2、数字で見る、消えていくフォトグラファーの特徴

ここで読み取っておきたいことが1つあります。
それは現代的なフォトグラファーのあり方は有りか無しかという点です。
というのも、
写真業界は今、群雄割拠の写真戦国時代に突入しています。

・機材の高性能化・低価格化
・撮影場所を屋内外問わずに出来る手軽さ
・SNSの普及による集客の簡単さ
・ウーバーのようにカメラマンの所属しないクラウド系写真屋の台頭

など、わざわざ、写真を撮るためにコストをかけて自分のスタジオを持つ必要性がなくなっていて、週末カメラマンと言われるような副業フォトグラファーの増加や、事務所を持たないフォトグラファーが増えています。
そのため、個人単位で活動しているフォトグラファーがプロアマ問わずかなり増えているようです。
経済センサスの統計にはこの辺のフリーランスは含まれていない場合が多いので、
これも含めるとかなり数が変わってくるでしょう。

しかし怖い話をします。

廃業数1632件のうち、1286件が、

1~4人で活動している事業所なんですよね。

めちゃめちゃ怖くないですか?
5~9人は244件です。
5人以上で活動する写真事業が増えている傍ら、4人以下のフリーランスのカメラマンは5倍近いスピードで廃業している現状。

ここから見て写真業という職種を長く続けたいのであれば、数字的にみれば5人以上で役割を分担しながらやるべき職種だと言えます。
少人数でやることの危うさが浮き彫りになりますね。

それでは、それも踏まえて今後の写真館はいるの?いらないの?
という事を考えていきます。

3、スタジオはいるの?いらないの?

結論

いります!

なんせ楽しいから!

ええ、今までさんざん堅苦しく数字のことを語ってきましたが、
そんなことはどうでもいい。
場所を持つコスト?

どうでもいい!

お客さんとの関わりを深めるために絶対持つべき!
今後の写真館のあり方は、ズバリ

『コミュニケーションの場としての写真館』です。

私は『自宅兼事務所』という体の良い言い方で3年間活動をしていましたが、ただの在宅ワークであって事務所としての機能は何も果たせていない状態でした。

それでも撮影の件数は可もなく不可もなく、
生きるに不自由はないし、頑張ればそれなりに稼げるという感じ。
ただ、それでは何かが物足りない。
それはお客さんと気楽にゆっくりと過ごせる空間だったんですよね。

この1年スタジオを作ってからというもの、撮影依頼が少ない時でも、
しゃべりに来てくれるお客さんがいっぱいいました。
「こんにちは~」と気軽に声をかけに来るお母さん。
習い事の帰りに世間話をしに来る子ども。
今までは無かったコミュニケーションの取り方が出来るようになったというのは精神衛生上、凄く大きいです。

4、田原は撮るよりしゃべりたい

おいおい、田原それ仕事関係ないやん。

いや、違うんですよね。
このコミュニケーションの一つ一つが『顧客満足度』を上げます。
うちのスタジオは、七五三の撮影をした後に、写真を選んでもらう際、長い人で2時間くらいかかります。
しかも、そのうちの1時間半は世間話や育児相談です。

むっちゃ楽しいんです。しゃべるの。
田原は写真を撮るのは好きですが、それ以上にしゃべるのが好きです。
なんなら、写真撮らずにずっとしゃべっていたい。
そんなしゃべりまくる店長の写真館の七五三の客単価は20万円を越えたりします。
これは七五三の客単価平均が3~5万ほどなので、かなり高い部類ではないでしょうか。
それは、田原が営業トークがうまいとか、何か作戦があってとか、
そんなことは全くありません。
ほんと、このnoteに書いているような、アホな話をしているだけです。
ではなぜなのかというと、別に求められていない物を売る気はないので、お客さんが必要だと思ったものを必要な分だけ、気持ちよく選んで頂いた結果です。
うちの写真館は、写真の他に『安心』や『心地よさ』も提供できる写真館なので、
そのためにはレンタルスペースではなく、自分の場所が絶対に必要なんですよね。

5、田原のノロケ←ここだけ読めばよい

これはうちの写真館のGoogleのクチコミページなのですが、ほんと読んで欲しい。
今日一番大事なのはココです。
ここ以外読まなくていいくらい。
うちの自慢のお客さん達の生の声です。
晩酌しながらクチコミ読んでニヤニヤしてます。
田原はこの声を聴きたいがために写真を撮っています。

https://g.page/chikutaku

スタジオ チクタクは2年目を進み始めましたが、これからさらに、皆さんに愛されるスタジオであり、
「お、なんかおもろそうなことやってんな」と思われる田原でありたいと思います。
今年も、よろしくお願いしますね。

6、1年目の総括

さぁ、いかがだったでしょうか。

スタジオ1周年記念暴露
『初めてのスタジオ経営1年目の真実』

なかなか過酷な1年でしたが、1年で1番笑った年ですね。
人に傷つけられ、人に癒される。
人生そういうもんだとおもうから、
色々やってみて、上手くいかなかったときには

『それもまたよし』

と、笑い話に変えてあげる。
それが1番楽しい生き方なんじゃないでしょうか。
まだまだ書き足りないエピソードが山ほどあるので、ぜひ興味を持ってくれた方は、呑みにでも誘ってください。

初対面だろうが何だろうが、ほいほいついていきます。

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◇studio chikutakuホームページ
http://anniversary.human-tripod.com/

◇田原慎一ポートフォリオサイト
http://human-tripod.com/

スタジオ1周年記念暴露

『初めてのスタジオ経営1年目の真実』バックナンバー

◇【第1話】スタジオの施工当日に工務店に逃げられた話。
https://note.com/chiku_taku/n/n2da1ee68521f

◇【第2話】オープンから3ヶ月間で、スタジオ撮影の依頼が3件しか来なくて、6月の家賃が払えず、閉店を余儀なくされた話
https://note.com/chiku_taku/n/nd9d33772a237

◇【第3話】近所の小学生が七夕の笹に商売繁盛を願ったら、本当に売上が上がり始めた話。
https://note.com/chiku_taku/n/nf46d12602c07

◇【第4話】あらゆる経営方法を研究した結果、情報商材屋から名誉毀損で訴えられた話
https://note.com/chiku_taku/n/n28667e82f528

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