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【第2話】オープンから3ヶ月間で、スタジオ撮影の依頼が3件しか来なくて、6月の家賃が払えず、閉店を余儀なくされた話

どうも、田原です。

スタジオ1周年記念暴露
『初めてのスタジオ経営1年目の真実』やっていきたいと思います。

昨日の第1話『スタジオの施工当日に工務店に逃げられた話。』(https://note.com/chiku_taku/n/n2da1ee68521f)を公開して、
なんとフォロワー数が2倍になりました!!
そして『スキ』の数も自己新記録を更新!!
ほんと、たくさんの方に見て頂けて嬉しい限りです。

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さて、第2話の今回は『オープンから3ヶ月間で、スタジオ撮影の依頼が3件しか来なくて、6月の家賃が払えず、閉店を余儀なくされた話』
です。
感動的なスタジオオープン秘話から、次の話で潰れかけてるんだから困っちゃいますね。

挑戦すれば必ず壁にぶつかる。
そこでどう立ち回れるかで人の成長は決まります。
結果として1周年を迎えました。
なぜこんな苦難を迎えたのか。
そして、どうやってを乗り越えたのか。
死にかけた田原のサバイバル術をお伝えしていきたいと思います。

**目次ーーーーーーーーーーーーーーー

1.あれ、客って来ないの?
2,タイムリミットは6月。おいしいカレーの香りがする写真館
3,自分のこだわりが活路を見出す
4,やばい時こそ笑え**
5,あなたに合わせる顔がない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.あれ、客って来ないの?

 工務店に逃げられるという困難を乗り越え、
無事オープンをしました。
しかし、いかんせん客が来ない。
それもそのはず。スタジオをオープンするまで店先で何の告知もしてなかったんですよね。
店のオープン準備のために走り回っていたらオープン日を迎えていた感じです。
愚かの極。
なんなら、隣のうどん屋さんですら、うちがいつオープンするのかを知らなかったくらいのものです。

もともと、色々な会社と下請けの提携をしてはいたのですが、
スタジオにいないことには客が来ないだろうという事で、
スタジオ経営に集中するために、
下請けをやめるという暴挙にもでていました。
我ながら退路の断ち方が頭悪すぎです。
あの頃の自分に説教してやりたい。
まだ1年しかたっていませんが。。。

2,タイムリミットは6月。おいしいカレーの香りがする写真館

 色々な広告も試してみました。
チラシ配りや地域情報誌への広告掲載、facebook広告等々
様々な努力の結果、私が編み出した『こんな時に限って集客術』もフル活用しました。

※『こんな時に限って集客術』とは
「最良の現象は最悪のタイミングで起こる」というマーフィーの法則を応用した集客術。(例:トイレに入っている時に限って宅急便が届く)

だからこそ、昼ご飯はいつもカレーヌードル。
「今お客さんに来られたら、カレークサくて田原は困るよ!ちょっと恥ずかしいよ!」
という状況を作り続けました。

はい。ピンチ過ぎて神頼みを越えましたね。

しかし広告費で資金が減るばかりで一向にスタジオ撮影予約はありません。
そしてとうとう、オープンから3カ月たった5月半ば。

資金が尽きました。

怖いですよ。
目に見えてお金が溶けていく。
通帳の数字が消えていく感覚。

借金300万+貯金が半年経たずして消えたんですよね。
6月の家賃支払いまで4週間。
タイムリミットが始まります。

『ピン、コン、ピン、コン』
時間が少なくなった人間の頭には、あの有名なSEとともにこの画像が浮かび続けます。
でもなんかたぎるんですよね。

3,自分のこだわりが活路を見出す

 起死回生の策を練るために、自分がやってきたことを走馬灯のように全て思い返していき、
一つの答えにたどり着きました。

『もっとペット撮影を強化しよう』

 私は小4の授業参観で『家族紹介』がテーマの授業の時に、
当時飼っていたポメラニアンのももちゃんを紹介したことがありました。

その時先生に、「家族紹介であってペット紹介ではないよ」と言われ、
「いや、ももちゃんは家族ですから」と一歩も譲らず、保護者達の前で変な空気が流れました。

 神戸市内の写真館を調べると。ペット撮影を前面に打ち出している写真館は90程あるうちの3件程しかありません。
理由は客単価が上がらないことと、毛が散って掃除が大変という事です。

でもペットも家族やん?!

 だから、自分のフォトスタジオを作った時にはペットも一緒に撮影できる写真館にしようと決めていました。
そしてオープン当時からサービスを始めていたものの全く依頼が無かったペット撮影をアップグレードして撮影会を始めたのです。

ペットへのサービスをしているお店や知り合いに声をかけまくり、
中には10年ぶりくらいに連絡をした人もいたので、何か怪しい勧誘をされているんじゃないかと疑われ、恐がられたりもしました。

安心してください。
お客さんを呼ぶために、スタジオをカレー臭にするまで頑張る、
ただの必死な人ですよ。

その結果、6月にはペットの撮影会だけで4回。撮影したわんちゃんの数24頭
さらにはそのノウハウを人の集客にも応用して、
なんとか4年間のフォトグラファー稼業の中で6月の月収の最高値を叩き出し、
閉店の難を逃れましたとさ。

4,やばい時こそ笑え

おいおい、田原。結局スタジオ使ってないやないか
というあなた。
この話がスタジオ運営に大きく影響してくるので、
明日の投稿をお楽しみに。

こうした危機的状況をのりきり、
今、田原はフォトグラファーとしてここに立っています。
その全てがトライ&エラーを繰り返した結果なんですよね。
客が来なかった3か月間、必死で経営の勉強もしたし、
稼いでいるカメラマンに色々な話を聴いたり研究したりもした。
その結果、訴えられもした(第4話で話します)。

ピンチだからこそ体は熱く、頭は冷静に。
死ぬ気で動けば何かが変わる。
それは自分で変えたというよりも、
必死な自分の姿を見た誰かが、
「なんか頑張ってるし、ちょっと助けてやるか」
と手を引っ張ってくれるんじゃないかなと思います。

だからこそ、辛い時、大変な時に苦しい顔をするのではなく、前向きに笑っている方が良いんです。

**え、田原、気取りすぎやわ。

**
5,あなたに合わせる顔がない。

さて、いかがでしたでしょうか。
感動的に出来上がったフォトスタジオも、数か月後には崖っぷち。
でも、この1年でかなりメンタルは鍛えられたし、経営の知識もかなり深まったと思います。

でもやっぱりベースになっているのは、
このスタジオをつくるために、たくさんの人に助けてもらったから、その人たちに「3カ月で潰れちゃいました」なんて絶対に恥ずかしくて言えないし、合わせる顔がないと思ったからだと思います。
苦労して手に入れたものほど大切にできる。
自分のスタジオでありながら自分だけのスタジオではなくなっているんでしょうね。

明日の第3話は『近所の小学生が七夕の笹に商売繁盛を願ったら、本当に売上が上がり始めた話。』
という、うちのスタジオの集客の肝になっている『コミュニケーション』についてのお話になります。
写真館を出していることのメリットとしてとても重要な話になりますので、ぜひお楽しみに。

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◇studio chikutakuホームページ
http://anniversary.human-tripod.com/

◇田原慎一ポートフォリオサイト
http://human-tripod.com/

◇第1話『スタジオの施工当日に工務店に逃げられた話。』https://note.com/chiku_taku/n/n2da1ee68521f



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