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社会をつくる力を育てる授業づくり⑨  自分のまちを紹介するプロジェクト<3>

 社会科でプロジェクト学習を進める上で、子どもの見取りをどのように行うかが重要です。

 生活科や総合的な学習の時間でも同じですが、活動あって学び無しとならないように、毎時間の自分の学習をしっかりとふり返るようにします。

 同じく、教師も子どもの学びの進捗状況をきちんと見取り、正しい方向に進んでいけるように助言をすることができます。

 子どもが自分の学びを記録する方法として注目されているのが、OPPA(One Page Portfolio Assessment 一枚ポートフォリオ)による評価です。

 noteの記事で、OPPAについてまとめている方がいらっしゃいましたので、リンクを貼らせていただきます。

 プロジェクト型で進める以上、学びのコントローラーは子どもが持って操縦するべきです。

 (「学びのコントローラー」は、けテぶれ学習を提唱している葛原祥太先生が使われていた言葉です。)

 コントロールするためには、「目的地」と「現在地」をしっかりとわかっていないといけません。

 目的地に向かって進めているのか、あとどれくらいなのか、必要なことは何か。

 常に自分を振り返り、進めていけると良いと思います。

 主体的に学習に取り組む態度とは、そういうことだと思います。

 教師も、単元の終わりにまとめて評価をするのではなく、指導のための評価となるように、毎時間子どもの様子を見取り、進めていくことが必要です。

 プロジェクト学習とは言っても、決して子ども任せの放任学習ではありません。

 毎時間の見取りが、プロジェクトを成功に進めるカギになると考えます。


 ここまで、自分のまちを紹介するプロジェクトの具体について書いてきました。

 次回は、3年生の第2単元、生産や販売の仕事について考えたいと思います。


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