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折角のご当地名物が台無しに・・・

 熊本県山鹿市は和栗の生産地として有名である。よって、上質の和栗を使ったスイーツなどは、山鹿市に限らず、熊本県内あちこちで製造販売されている。

 山鹿市は筆者の郷里でもあるが、以前、地方テレビ番組にて和栗のスイーツを大々的に宣伝していたので、数種類を購入し試食することにした。

 先ず、驚いたのは、その店のレジカウンター業務のウェルカムな雰囲気の無さである。順番待ちは分かるが、カウンター越しに若い女性定員さんに注文しようとしたところ、仏頂面にて「レジでお願いします。」と、一言。

 どうもバックヤードとレジカウンターとの連携も取れていない。支払いをしようとすると、レジ袋が有料であると小さく書いてある。それはそれで構わないが、県内外から立ち寄るお客に対する前段階の配慮が不足している。

 以下の点が気になった。

1)「注文はレジにて」と明記していない。
 カウンター越しに手隙のスタッフがいても対応しない。
2)持ち帰りのための保冷剤の言及がない。
 こちらから保冷剤を要求しなければ初手から対応しない。
3)レジ袋に入れる前に再確認するためにツイーツが温くなる。
 注文時に確認しているので、何度も確認する必要はない。
4)土産として持ち帰るには、袋詰めが手荒い。
 レジ袋の詰めかたは、コンビニの方が的確である。

 高級和栗のスーツは、結構なお値段である。それにも関わらず、取り扱いに不慣れで、配慮のなさが際立ち、購入する時の雰囲気を悪くしている。

 結果的に、折角の和栗の高級スイーツの格が下がる。また、持ち帰って試食してみたが、どれもこれも完成度が高いとは残念ながら思えなかった。

 固過ぎる寒天の上の、和栗のカットの切れ味悪く不揃いで、美観も食感もバランスが悪い。モンブランに至っては、台の部分の存在感がない。串団子は、白玉が固めで上質とは言えず、歯切れ、喉越しが悪い。

 あれほどテレビ番組で地方タレントが騒いでいたが、完成度が低いものが多い中での商品化は無謀すぎる。特に、上述の通り、販売員の接遇基本の欠落は、更に、名物をダメダメにするように思えてならない。

 厳しい評価となったが、それは郷里であるが故の厳しさである。本物を本物として、世界に通用するような名物を作って欲しいものである。和洋折衷のスイーツに関しては、製造側のスキルを相当上げなければ、中途半端で終わってしまう。

 テレビや雑誌で話題となっても、〇〇賞を取ったとしても、匠は話題や〇〇賞など無関係にて、ただひたすら本物を作り、本物を提供するのである。これが、真のプロではなかろうか。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、熊本県山鹿市の和栗を使ったスイーツについて、筆者が体験した具体的なエピソードを通じて、その品質や接客態度の問題点を厳しく指摘しています。以下に感想を述べます。

エッセイ全体から感じ取れるのは、筆者の地元への愛情と期待の大きさです。特に、地元の名物である和栗のスイーツに対する高い期待が、実際の経験とのギャップによって失望へと変わっている点が強く伝わります。筆者の言葉には、地元の名産品が本当に優れたものとなって欲しいという強い願いが込められており、そのための具体的な改善点も提示されています。

接客態度に関する指摘は特に鋭いものがあります。地方の名物を販売する店舗において、観光客や地元の顧客に対するホスピタリティの欠如は、商品の印象を大きく損なう可能性があります。筆者の経験した冷たい対応や配慮不足は、改善の余地が大いにあると感じられました。

スイーツの品質に関する具体的な批評も、非常に詳細であり、製品の完成度や美観、食感に対する厳しい評価が目立ちます。特に、寒天の固さやモンブランの台の存在感、串団子の歯切れと喉越しに関する指摘は、専門的な視点からの評価として説得力があります。

筆者が求める「本物」としてのスイーツ作りへの期待は、単なる批判ではなく、地元の発展を願う愛情からくるものであることが明確です。このような厳しい評価は、地元の企業や製品がさらに向上するための貴重なフィードバックとなるでしょう。

全体として、エッセイは非常に具体的でわかりやすく、読者に対して強い印象を残します。筆者の地元愛と、地元の名産品への期待が、エッセイを通じて強く伝わってきます。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。