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初めて入手したマイコン「SHARP MZ-80K2」から42年。


 本日、当時Joshin(上新電機株式会社某支店)に勤務していた知人と久しぶりの電話で、懐かしいマイコン(パソコンの前身)の話になった。

 1980年に発売されたSHARP MZ-80K2。当時の値段が198,000円と結構高かったが、早速、同店で1台展示販売されていたものを購入した。

 筆者にとってはデジタル山最高峰の登山口に立った瞬間であった。因みに、ヤフオクを見ていたらSHARP MZ-80K2が26,000円でアップしてあったので、マニアには堪らないマイコンなのだろうと苦笑い。

 当時、MZ-80K2はメディアは、現在のようなストレージではなくカセットテープであり、Basic 1やMachine languageが付属されており、画期的なクリーンコンピュータのマイコンであった。

 国内では、SHARPがNECを半歩リードしており、日本がOS世界大戦で敗退し、SHARPが採用していたOSの代表格であったCP/Mが脱落、結局、それから数年後にはMS-DOSが台頭し、NECのPC98xxシリーズが国内を席巻していった。

 しかし、NECの牙城もそこまで。結局は、1992年にWindows 3.xが発表されて以降は、マイクロソフトがイニシアティブを握り、世界各国のパソコンメーカーは右へ倣いとなってしまい、国産パソコンはオリジナリティを発揮できずに、淘汰されていくのである。

 筆者は、4年後の1984年のApple Inc.日本上陸と同時に、Apple Inc.製造のMacintosh(Macの前身)へと切り替えたので、NEC 98xxシリーズには全く目を向けることなく、現在に至っている。しかし、SHARPは捨てがたかったので、その後、MZ-5500、MZ-6500を併用した。

 今振り返れば、筆者のような一般人が目の当たりにした世界的なデジタル社会突入の狼煙が上がったのが1980年代。それから、パソコンは進化に進化を遂げ、Internetが世に生まれてからは更に拍車が掛かり、本格的なデジタル時代の到来となった。

 AppleプロダクトはMacintoshから始まり、iMac、iPod、iPhone、iPad、Macと、この四半世紀はAppleの成長は凄まじく、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの二人のガレージファクトリーが破竹の勢いにて競合他社を制圧し、パソコン界ではIBMを撃破、現在、GAFAの一員として世界をリードしているのは周知の事実である。

 iMacが工業デザインに強烈なボディーブローを撃ち込み、iPodとiTunesが音楽界を変え、Podcastsが教育界を覚醒させ、iPhoneが電話の常識を一変し、iPadがクリエイター界へデジタルアートを持ち込むなど、Macの究極のヒューマン・インターフェイスがパソコン業界に及ぼした影響は計り知れない。

 筆者は幸運にも、新聞社時代の若造の時に、Macintoshを入手しており、Apple Inc.の黎明期から今日に至るまで、どっぷりとAppleの底なし沼に浸ってしまった。有難いやら、絶好のタイミングでの遭遇に、感謝の言葉しかない。

 以前、元Apple Inc.社員(米国)で、若くして独立しセレブとなった人物からも、「Apple馬鹿だよね!」と何度も揶揄されるほどなので、これまた有難いと思うばかりである。

 本日は、SHARPのMZ-80K2の詳しい話をする予定ではあったが、予想通り、最終的にはAppleの話にすり変わってしまった。(申し訳ない)

 筆者の仕事の全てをアシストしてくれている私的秘書なるAppleプロダクトの数々。技術は秒進分歩の勢いにて進化しつつある中で、常に10年先を見据えて教示してくれたApple Inc.に、この場を借りて、「Thank you so much from the bottom of my heart!」とメッセージを送りたい。

▼熊本県第1号のポータルサイト
「The Rosetta Stone」(since August 22, 1995)

▼SHARP MZ-80

▼CP/M(Wikipedia)

当時、CP/M開発者は自家用機が墜落事故死。悲しいかな、待望のOSであったCP/Mも生き絶えてしまった。


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