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地方銀行は、中小企業を育てず、見捨て、潰す。『行きは良い良い帰りは恐い』の世界。

  地方銀行は信用できない。昔からの常連老舗との連携は素晴らしいものの、新たなベンチャー企業を育てるような、前向きで気の利いた銀行を見たことがない。

 或る企業が右肩上がりで、飛ぶ鳥を落とす勢いの時は、ペコペコと頭を下げ、融資、融資に奔走する。ところが、融資先が突然不振になると、コンサル契約でも結んだかのように豹変し、中に入り込み、上から目線の悪徳コンサルティングへと移行する。『羊の皮を被った吸血鬼』のようなイメージと言わざるを得ない。

 クライアント業界内情に長けない支店長が、思いつきで、『経費節減』を言い渡す。1)人員削減、2)光熱費・通信費・機材などの経費削減、3)広告宣伝費削減、4)会社保有の土地の転売など、机上の空論を同じパターンで無責任に突きつける。

 1)人員削減で徹底的に減員した場合、マンパワーが減衰し、稼ぎ頭の人間が依願退職扱いに。結局、売上激減の始末。

 2)経営者であれば誰もが日々考えていることであり、銀行とっておきの『秘策』とは言い難い。

 3)クライアントと長年付き合いある仲間たち(広告代理店や印刷会社、その他)との繋がりをズタズタと切るが、銀行の動きは水面下における『業務妨害』に過ぎない。口頭で通達することで、その証拠を残さない。

 4)については、思いつきの場合が多々ある。他人様の財産に、軽々に首を突っ込むなと言いたくもなる。

 このように、『行きは良い良い帰りは恐い』というのが銀行の実態である。現在では、両替するにも手数料を取る、突然、地元の銀行支店を廃止して、ATMも設置せず。また、関連会社や別事業部門を新設し、その他既存業界を圧迫する動きを見せる。

 他人様の金銭を預かり、これほどまでに偉ぶって踏ん反り返っている業界も珍しい。昔の両替商と全く変わらぬ姿である。金銭を預けている顧客ありきの事業であるはずだが、一部を除けば、丁重なる客扱いをしてはいない。よって、サービス業として、クリーンでホワイトな企業形態とは言えない。


<倒産に追い込まれた会社A>

 或るデバイスを考案し、当時は画期的な出力機だと言われ、或る地方銀行が『投資』すると言い寄った。ところが、最終判断を下す時に、『投資』が『融資』に切り替わり、その会社Aは4500万円の借金をすることになった。結局、それから2、3年で倒産。残ったのは、高額借金のみ。


<倒産に追い込まれた会社B>

 製造業として『特許』を取得した会社B。シティホテルで大々的に『特許披露パーティー』を開催。しかし、その後『融資』の連続にて、借金だけが膨らんで行く。

 更に、追い討ちを喰らったのが、その『特許』に対抗して、大手企業が別の『特許』で対抗。結局、商品ニーズが激減し、数年後、負債15億で倒産に追い込まれた。

 広い土地も工場も差し押さえ。銀行やその他関連会社のみ、きっちりと『融資分』を取り戻している。


 上記の会社Aも会社Bも、両社経営者とは面識があったので、銀行との取引の流れがよく見えていた。言葉は悪いが、銀行自体に損害が及ばぬように、最初から楔を打っており、尻拭いは倒産側でどうぞ宜しくといったところだ。

 会社Bは、自業自得的(有頂天になりすぎていた)なところもあったが、会社Aの経営者は可哀想で仕方なかった。銀行の悪意ある『言葉の綾』に騙され、操られた感がある。また、その商品はアイデアは良かったが、諸々デバイスを寄せ集め的なものであり、初手から無理があったようにも思える。

 表題にあるように、『行きは良い良い帰りは恐い』というのが銀行の実態であり、これまで、その本性を垣間見たのは数知れずとなる。

 会社倒産を眼前に、平家物語の『盛者必衰の理を表す』と言えばそれまでだが、当時、銀行の『悪意』さえなければ、更に、両社の『有頂天』さえなければ、もっと良いベクトルへと動いたはずである。

 『育てる』のか『見捨てる』のか!?

 海外では、或る経営者が一度、二度、三度、そしてそれ以上失敗したとしても、次の『ビジネスチャンス』を与えるといった環境である。

 日本では、一回でも失敗すると『ダメダメ印』の烙印を押されてしまう。この根本的な違いが、銀行業と連動しているから、特に地方においてはベンチャーは育ち難いのである。

 しかしながら、これからの時代、仮想通貨や電子マネー、電子決済システム、更にはNFTなどが世界を席巻し、銀行業自体が根本的に見直されることになる。これまでのように踏ん反り返ってばかりいては、世界を覆うデジタル進化に追い付かなくなってしまうのではなかろうか・・・。

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