東京下町おうちご飯#5 挽肉でとるスープ
調理師の夫が 簡単にスープをとりたいなら挽肉が簡単 という事で 挽肉を出汁にしたスープをたまに作る。
コツは 塩を最初から入れない事だ。
なぜ塩を最初から入れないかというと、肉から旨味をスープに出したいのに、塩を入れると肉に味が入ってしまうという。
スープの水加減や肉の量にもよるのだろうけど、なる程と思った。
これを知ってから シチューなど 作る時にも
最初から 塩を入れないように注意している。
入れる肉が挽肉ではなくても 野菜だけでも 同じ。
クリームシチューなら
玉ねぎを油で よぉく炒めた鍋に ぶつ切りにした鶏肉と人参ジャガイモをいれ 油が回るまで炒める。そこに小麦粉をいれて絡ませるように炒めてから 水を入れる。昆布を入れても美味しい。野菜等に絡まった小麦粉をスープに溶かし出すように しゃもじでよく混ぜて しばし煮る。
スープの味を見て 牛乳を入れつつ 砂糖 塩 胡椒 バターなどで調味する。
まだ塩や他の調味料をいれる前のスープを味見すると 野菜や肉から スープにどれだけ味が出ているかが分かる。自然と完成が薄味となる。素材の味って 美味しい 楽しい事に気づかされる。
スーパーで 一人分用なのか 少量にパックされた牛や豚の挽肉を見ると 一人分のお手軽スープを作りたくなる。
私は具があまり入らないスープが好きである。具をたくさん入れれば それだけ味が出て美味しいスープになるのだが、食欲のない時や 疲れている時にはシンプルなスープがいい。そんな時に挽肉の少しだけスープはぴったりなのだ。
卵を卵白と黄身に分けたら 小鍋に挽肉と卵白を入れて混ぜる。そこに水を流し入れ昆布も入れて強火にかける。白身が挽肉を抱えてフワーッと浮いてきたら弱火にして しばし、スープを出す。
たびたび スプーンでそっとお肉を避けて味見してみると 充分に出汁がでている事が分かる。
ざるでスープだけ濾しとって また鍋に戻し
砂糖 塩 胡椒を少しずつ。コンソメ気取りで茶色味が欲しい時は醤油も少々。取り分けておいた黄身をそっと入れて 小口ネギを散らし 粉チーズをかけて いただく。
粉チーズと スープの相性がとても良くて
飲み進めながら パラリ パラリ とやってしまう。
勝手に半熟になった黄身は お椀の中でまん丸くちょこんと鎮座し いつスプーンを入れようか悩むところだ。
このスープに至っては 貧乏性じゃいけない。水の入れすぎない事。水に対して たっぷりの挽肉でスープをとるのだ。野菜くずを一緒に煮出しても美味しい。トマトを入れるとまた素晴らしい味になる。滋養溢れ、体もホッと温まる 簡単スープだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?