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#8 モノローグからダイアローグへ。つまりは白黒の世界が色鮮やかな色を持つ世界へと変化すること。オープンダイアーログ

今回のオープンダイアローグで印象に残っていることは話し手の方が
話し始める時はモノローグかもしれませんが、途中でダイアローグに変化しているのだということでした。

お二人とも人に話さずご自分でいろんな方法を試しながら
ご自分とのモノーログを通じてここまで来られていたのだと
すぐに理解しました。

それぞれのモノローグを私たちの前で話してくれることは
聴いてる私たちにとって新しい問いかけが生まれるチャンスを
与えてくれています。

この場で生まれた新しい問いかけを話し手の方に投げて、その問いについて話していくプロセスは、
話し手の方に新しい価値観、
もしくは既に感じていたけど言語化できない感情を言語化した
新しい言葉が生まれていました。
まるでお互いが即興で踊りながら対話するように。

ダイアローグはモノローグが変化したものなんだと思います。
ダイアローグを通じて自分を堰き止めていたものは何か?
話し手の方との共通点を再度感じたり。
だからこそ、
相手にエールを送りたい、自分も元気をもらっている、
もしくは自分の感情の変化に気がつく。
ダイアローグが起きている時は、
きっと何かその場全体でそれぞれが共鳴しているような気がします。

オープンダイアローグ。
同じダイアローグは2度と起きません。
それでも私の記憶には今までののダイアローグの場面が
五感を通じて刻まれ、
思い出すと自然と人が人を思いやる温かさ、
本音で話す人の勇気を讃え続けている気持ちに辿り着きます。
私の中にも話す人が持っている同じような感情があることに
気がつきました。きっと、ここに参加する人の中にもあるのだと思います。

そういう掛け替えのない瞬間がどのダイアローグの回にも
起きているのがわかるようになってきました。
この温かさ、誰かを応援したいと自然に湧き出てくる思いは
何だろうなと思った時、
ベタな言い方だと思いますが、その場に人が普遍的に感じる
愛がこの場に静かに生まれているんだと思います。

”愛は、人間のなかにある能動的な力である。
人をほかの人々から隔てている壁をぶち破る力であり、人と人を結びつける力である。”
-「愛するということ」エーリッヒ・フロム-


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