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就活における適切な企業研究

就職活動において、企業研究は切っても切り離せない事だと言えます。しかし、企業研究はどうしても、概念になってしまう事が多く、我流で動いてしまう事が多い市場動態だと感じます。

1)調べるという行為

前提、インプットは目的にしてはいけません。凡その就活生は、「知る」を目的にしすぎてしまい、「整理」や「提案」を作っていないケースが多いです。

就活における基本的な企業研究は、知る事を目的にするのではなく、自身を採用する理由を作り上げる事にあります。採用する理由作りが出来ない場合は、当然、採用動機に移らず、結果、うまくいきません。重要なことは、

ー 提案とはすなわち「雇用理由」を作る事

凡その就活生は「私が(主語)、御社に(目的語)、入りたい(動詞)。」と、いう伝えを押し付ける事が多く散見されます。しかし「入りたい」で論理を展開しすぎてしまうと、ズレを引き起こしてしまいます。

前提の連立方程式として「入りたい理由」≠「採用したい理由」です。あくまで、「入りたい」と「採用したい」は別物だと思ってください。その上で「採用を行いたい」と相手に感じてもらえるように考え切っていきましょう。「企業側が、貴方を採用する理由は何になるのか。」を採用の雇用理由を言語化仕切っていく事が目的になる会話だと思っていきましょう。

ー 提案内容は「活躍する未来の自分」を売り込む

企業は術からず、「成長が最大」の目的になります。これは、否応が無く絶対条件なので、この絶対条件の流れに沿って、自己提案をする事をお勧めします。営業をご経験されている方であれば、イメージが付きやすいですが、就職活動とは、「自分という商材を相手に売り込む行為」になります。
私は「入りたいです」ではなく私は「御社で活躍が出来ます。」なぜならば..。と、いう伝え方を基本とする事をオススメしています。

2)企業研究の基本理解

基本的には「企業の把握」「経営方針の把握」「経営哲学の把握と共鳴」の3段階で、企業の基本理解する事をオススメしています。まず、自分がこの会社で活躍をするという事を前提にした場合、適切な企業の立ち位置と理解をする事が求められて生きます。以下図を持って、ご説明をします。

ー 企業の把握

簡単に言えば、第3者に対して「この会社って何の会社?」と質問をされたときに、「秒」で言える状態を作ってください。いきなり、自分の入社動機を言語化するよりも「受けている会社が、結局何の会社なのか」自身で言語化が出来る事を入り口にするとブレが少ないです。特にオススメしているのは3C分析です。基本的な3カ所の理解が出来ていれば、企業を適切に理解が出来るようになっていく事となります。

市場:どのような利益構造なのか
競合:どのような競合がいるのか
自社:利益の構造×競合優位=「自社」

となります。前段でも伝えた通り、知る事は目的ではありません。自分が入社し、この環境で活躍が出来ると、断言が出来るように調べる事が重要です。

ー 経営方針の把握

前段の「企業の把握」では現在地。つまり、止まった時間軸においてその会社が、どのような会社なのか「点」で説明が出来る状態が理想とされていました。しかし、経営方針の把握とは「時間軸」を取り入れた分析であり「線」の分析です。簡単に言えば、これからこの会社がどのような会社になるのか。と、いう事を言語化していきます。

最も活用がしやすいのはSWOT分析という分析手法です。簡単に言えば、内部環境と外部環境を洗い出し、企業を分析する方法ですが、ポイントは、市場とのすり合わせが出来る事です。市場は常に変化しています。なので、変化を分析する上でとても合理的な情報となります。

【内部環境】
S:強み(Strength)
自社や自社製品・サービスに好影響を与える内部環境の要素

W:弱み(Weakness)
自社や自社製品・サービスに悪影響を及ぼす内部環境の要素

【外部環境】
O:機会(Opportunity)
自社や自社製品・サービスに好影響を与える外部環境の要素

T:脅威(Threat)
自社や自社製品・サービスに悪影響を及ぼす外部環境の要素

となります。

ー 経営哲学の把握と共鳴

前段の「企業分析」は企業の経営と収益モデルを中心に言語化した分析になります。最終的には、「経営哲学の把握」と「共鳴」をする事をお勧めしています。WILL/CAN/MUSTという、リクルート流の採用コンサルティングプログラムがあります。日本の採用インフラはリクルートが作り上げたインフラ、という事もあり、こちらのノウハウは大きく活用が出来るものと感じます。重要な事は、把握 と 共鳴です。簡単に言えば、企業のWILL/CAN/MUSTと自身のWILL/CAN/MUSTを合わせこむ事、言語化する事で、自身が入りたい理由、企業が採用したい理由、相互の言語化と関係を作り切っていく事で、適切な企業研究に至ります。

また、先ほどお伝えした「志向性」そのものを合わせこむと同時に、行動(DO)と状態(BE)も自身で言語化する事で、適切な研究に至ります。

3)最後に

前提、企業研究は前提、
「自身の知る」に振り切って行わず、
「採用される理由」を作る。
という研究を研究で終わらせない事が、就活における基本的な鉄則となります。皆さんの就職活動における参考になれれば幸いです。

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