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おうちで中華 - 檸檬鶏(レモン鶏)

今日は、雲南省の西双版納(シーサンパンナ)に住む傣族(ダイ)族の名物料理・檸檬鶏(レモン鶏)を紹介しよう。現地では誰もが知る名物料理で、その旨さに驚き、うなりまくった思い出の料理である。

ひと言で言うなら、エスニック鶏サラダだ。茹でた鶏と柑橘の絞り汁と様々な香草・薬味をがっしり和える。単にそれだけの料理だが、爽やかで、それでいて激しい辛味も効いていて、むちゃむちゃ旨かった。


檸檬鶏 柠檬鸡
níngméng jī

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檸檬鶏(レモン鶏)

檸檬鶏と言うと、世界的には鶏の唐揚げにレモンソースをかける香港(広東)スタイルが有名だが、僕は断然、雲南版のファンだ。

白切鶏(茹で鶏)の発展形のひとつでもある。多めに鶏を茹でて、初日はシンプルに白切鶏として食べ、2日目は檸檬鶏というのが我が家の定番だ。

因みに、現地では自烤酒というトウモロコシや穀物ベースの50度近い蒸留酒をストレートで合わせる。泡盛や島酎など強い蒸留酒なら似た感じのマリアージュを楽しめるので、酒飲みは是非お試しあれ。もちろん、ビールや蒸留酒のロックにも抜群に合う。

ご飯党の方には、糯米飯(蒸したもち米)ををオススメしておく。現地では、あらかた鶏を食べた後の余った汁に、もち米を手で浸して食べるのである。これがまた爽やかな旨さで、左党の僕すら思わず食べ過ぎてしまう美味しさなのだ。

蒸したもち米を手で食べるというと、タイやラオスを想起する方もおられよう。それもそのはず、西双版納はそれらの国と極めて近い場所にある。国を越えて、料理は繋がっているのだ。

国境なんて人間が後から引いたものに過ぎない。そんなことを、この料理を食べながら想ってみるのもまた一興ではないだろうか。

あ、唐辛子を抜いて作れば、子供でもバクバク食べられますよー。

レシピは1本300円ですが、マガジン「夏から秋の中華料理20選+1」なら21本で980円。1本47円となり大変お得ですので、マガジンをオススメします。

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